2016年02月19日 公開
2016年02月29日 更新
大手金融機関の社員時代、さまざまな英語教材にトライしたものの、どれも続かなかったと話す中村一也氏。そんな中村氏がTOEIC900点を取るまでに英語力を高めることができたのは、「無料で読める英語マンガのおかげ」だったと言う。《取材・構成=林加愛、写真撮影=長谷川博一》
多くの人にとって英語学習が楽しくない、苦行のように感じてしまう最大の要因は、「語彙」と「音」だと私は考えます。単語を覚えられない、音を聴き取れないという二重苦のために、挫折する人が多いのです。
これは、考えてみれば当然のことです。「Test Your Vocabulary」というサイトが2013年に行なった調査によると、ネイティブの語彙力は子供でも約一万語、成人は20,000~35,000語だそうです。
この膨大な量を、単語帳で無理矢理暗記するのが楽しいはずはありません。多忙なビジネスマンは、仕事の後にそんな勉強をする元気などないでしょう。実は私自身も、ありとあらゆる教材を買い込み、試してみたものの、どれも長続きしなかったという経験があります。
そんな私がたどり着いた「楽しい教材」とは、マンガでした。マンガで語彙を増やし、後述する「リピリス」という方法で音に慣れる。これが最善だと発見したのです。
その結果、5カ月後にはTOEIC九百点を突破。1年後には映画を字幕なしで観られるようになりました。
数ある英語のマンガの中でも、私が活用したのは、ネット上やアプリで無料で読めるマンガでした。たとえば、「マンガボックス」。さまざまな連載マンガを日本語、英語、中国語で読むことができ、一度インストールすれば、使用言語の設定を切り替えるだけで簡単に英語版を読むことができます。
もちろん、有名マンガであれば英語版が出ていますから、それを買うという手もあります。しかし、1冊1,000円以上かかるものも多く、巻数の多いものとなると少々負担です。また、有名マンガの場合はすでにストーリーを知っているケースが多く、「先が読みたい」という気持ちになりにくいでしょう。
その点、「マンガボックス」なら無料で、かつ連載形式ですから、必然的に「早く先が読みたい」という気持ちになります。それ以外にも無料のマンガが読めるツールがあるので、以下にいくつかご紹介します。
更新:11月22日 00:05