2015年12月24日 公開
2023年05月16日 更新
男性に対して、男性が気をつけるべきポイント
相手が面白がる「個性」のある話をしよう!
男性も女性も、同性には類似性を求めます。ですから、意識的に、見た目のどこかで相手と共通するものがあると感じさせることが重要です。初めて会う相手でも、こちらが一方的に知っていたり、写真を見たことがあれば、そのときの服装をヒントにして、スーツやネクタイの色など、どこかで共通点をもたせるようにしましょう。
ただ、男性が女性と違うのは、類似性を「外見」だけに求める傾向があることです。「中身」に関しては、むしろ自分と違うタイプの相手を面白いと感じます。みなさんの周りでも、正反対の性格の2人が親友同士、といったケースが、男性では多く見受けられるのではないでしょうか。
ですから、職場でも取引先でも、外見はその場の雰囲気に合わせたものを選びつつ、話す内容には個性を出し、相手の興味を喚起するのがいいでしょう。
女性に対して、男性が気をつけるべきポイント
汗や脂をケアして「清潔感」を維持しよう!
女性が男性の外見を見るうえで、最も重視するのは「清潔感」です。汗、フケ、脂ぎった肌には不快感を抱きます。
中でもとくに気をつけたいのが汗。相手が男性なら、汗だくな姿を見せても、体育会系的価値観で「頑張っているな!」と思ってくれるかもしれませんが、女性はネガティブな印象以外感じません。制汗剤や汗拭きシートでケアしましょう。
清潔感を維持するには、鏡を見る習慣が不可欠。毎朝、洗面所で見るだけでなく、トイレに立ったときには必ず鏡でチェックしましょう。その都度、汗や皮脂をティッシュで押さえるだけでも十分に効果があります。
においも注意するべきポイント。汗や皮脂のにおいはもちろん、整髪剤のにおいがきついのも不快に感じます。「くさい人」というイメージをいったん持たれるとダメージは甚大。デオドラント剤も常備しておきたいところです。
女性に対して、女性が気をつけるべきポイント
相手の服装に合わせて「類似性」を作ろう!
同性同士では「類似性」が親近感につながります。とくに女性は、似たタイプの相手に好印象を抱き、かつ、その人数が多いほど安心感を抱く傾向があります。服装、趣味、性格など、外面・内面ともに方向性が一致していると仲間意識が生まれ、信頼感が芽生えやすいのです。みなさんの職場でも、似た雰囲気を持つ女性同士で緩やかなグループができているのではないでしょうか。
ということは、自分とは異なったタイプの女性を相手にする場面での第一印象作りには、とくに気をつけなければなりません。いつもフェミニンな格好をしている人でも、取引先の女性たちがスーツをビシッと着ているなら、せめてきっちりとしたジャケットだけでも着用するといった工夫が必要。それは、「相手に合わせる」という気配りだけでなく、「自分だけが異質だ」という不安感を払拭するうえでも効果的でしょう。
男性に対して、女性が気をつけるべきポイント
立ち居振る舞いの「品」を大切にしよう!
男性がビジネスの場において女性を見るポイントは「品」です。ビジネスマナーがきちんとしているか、立ち居振る舞いに落ち着きがあるか、といったことが重視されます。
したがって、服装について言えば、露出度の高いものは禁物。女性らしさを過剰に出すのも上品とは言えません。逆に、男っぽくガサツに振る舞ってしまうのも問題。これも品のない態度だと見なされます。
女性にとっての「お洒落」が男性にとってマイナスの印象になることもあります。その典型例がネイルアート。装飾的で凝ったデザインの爪は男性には不可解で、「ビジネスシーンにはふさわしくない」と思われます。色や柄の入ったタイツや網タイツも要注意。色つきのタイツならグレーや茶色が無難です。「ひとりよがりのお洒落」に陥らず、周囲からどう見えるかをシーンごとに考えて判断する目が必要と言えるでしょう。
《取材・構成:林 加愛》
《『THE21』2015年12月号より》