2015年11月09日 公開
2023年02月02日 更新
ビジネスの評価を高める装い方を学ぶ、本連載。第三弾はスーツのズボン編。今回はクールビズの時期だからこそ気を付けたい、ズボンのはきこなしをご紹介。具体的なはきこなし方とは?
夏真っ盛り、クールビズまっただ中の日本。ビジネスシーンでは、シャツにノータイ、ズボンという装いの方がほとんどでしょう。そんなときだからこそ、スーツの上着やジャケットを着用する時期には意識しないズボンの選び方・着方が、あなたの仕事への姿勢とビジネス力を無言で表わします。
前回取りあげたスーツの上着は、それを着用するだけで正式さを表現し、ネクタイは襟元に存在感と隙のないキリリとした締まりを感じさせます。これらはビジネスシーンの装いにおける二大必須アイテム。それを外してしまうのですから、ズボンにかかってくるビジネスツールとしての責任は重大。
そんな中で、最も注意すべき第1位は、ジャケットを着ずに、ズボンだけはいているケース。スーツのズボンは単品ではくように作られていません。上着と合わせて初めて完成形です。もし、上下別に着用しても良いものとして作られている場合でも、ズボンの単体着用は控えましょう。着用回数が上着よりも多くなるので、先に劣化してしまいます。上着とズボンの状態が違った時点で「スーツ(揃い)」とは言えなくなります。
こうなるともう、ビジネスツールとして着用価値なし。スーツは上下どちらが汚れても、一緒にクリーニングに出し、劣化具合を常に一緒にするのも鉄則です。スーツ一着ダメにするよりも、単品で着用するズボンを数本用意したほうがよほど効率的なのです。
足元の印象をつかさどる下半身には、その人の清潔感・スマートさ・理知的さ・機敏さ・バランス感覚が見事に反映されます。その上、ちょっとしたバランスのとり方で、脚長効果も得られます。
ズボンの存在感が増すこの時期、写真にあるチェックポイントを確認し、有効なビジネスツールにできた人が、ビジネスに差をつけること間違いありません。
ウエストに合わせ、丈の長いズボンを購入した方は、ワタリ(ズボンの幅)を必ず詰めてもらいましょう。丈だけお直ししたズボンは、幅が太いままです。脚を太く短く見せてしまいます。脚長効果には、幅の調整が必須です。
松屋銀座スタッフの〝買い方”ワンポイントアドバイス
今回はズボンに欠かせないベルトについてアドバイスをさせていただきたいと思います。
1 ベルトは穴のあるタイプを使用する
2 ベルトの幅は30㎜がフォーマルの場ではベスト
3 穴は5つのうち、3つ目で留めるのがベルトの理想的な長さ
(『THE21』8月号より)
写真撮影:まるやゆういち
更新:11月21日 00:05