2015年05月12日 公開
2023年05月16日 更新
グーグル創業者・CEO
「イノベーションは小さなグループから起こる」
スタンフォード大学院在学中に出会った友人のセルゲイ・ブリンとともにたった二人で始めたグーグル。今や巨大企業となったグーグルですが、「イノベーションは小さなグループから起こる」という彼のポリシーはまったく変わっていません。
グーグルマップやストリートビューなど多くの斬新な機能は、たった一人、あるいは少人数のプロジェクトからスタートしたものです。本業以外の好きなことに仕事の二割の時間を割いていいという「20%ルール」が、これを促進しているのは言うまでもありません。
人は何かを始める際、どうしても「人が足りない」「モノが足りない」と言いがち。しかし、やる気さえあれば少人数でも、いや、少人数だからこそうまくいくのだということが、この言葉からはわかります。面白いことに、実は同様のことをジョブズやゲイツも言っています。
また、ペイジは根っからのエンジニア気質で、「エンジニアこそ巨大な変化をもたらすことができる」とすら言っています。グーグルの社員への待遇の良さは有名ですが、それもエンジニアの力を信じているからこそでしょう。日本のメーカーが忘れつつある「モノ作りの本質」を思い出させてくれる気がします。
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竹内一正(オフィス・ケイ代表)
(たけうち・かずまさ)
1957年、岡山県生まれ。徳島大学工学部大学院修了、米国ノースウェスタン大学客員研究員。松下電器産業(現パナソニック)にエンジニアとして入社。PC用磁気記録メディアの新製品開発、海外ビジネスに従事。その後、アップルコンピュータ社にてマーケティングに携わる。日本ゲートウェイ㈱を経てメディアリング㈱の代表取締役などを歴任。現在、ビジネスコンサルタント事務所「オフィス・ケイ」代表。
更新:11月22日 00:05