2014年05月02日 公開
2023年05月16日 更新
「外づら力」でまず重要なのは、第一印象をいちばん左右する「見た目」だ。「見た目」には服装などの身だしなみだけでなく、表情、姿勢、しぐさなども含まれる。
CAや一流ホテル勤務の経験を持つ、見た目で印象を変える達人の重田みゆき氏に、特別な訓練を経なくても今すぐ実践できる見た目の改善法を教わった。<取材構成:林加愛>
※本稿は『THE21』2014年5月号「特集:“外づら力”で得する人、損する人」より一部抜粋・編集したものです。
ビジネスマンが信頼と好感を得るためには、好印象を抱かせる力=インプレッション力が不可欠です。どんなに能力がある人でも、ボロボロの靴にヨレヨレのスーツでは、「一緒に仕事がしたい」とは思われないでしょう。
インプレッション力と能力とをかけあわせると、その人の魅力は最大限に発揮されます。そして「印象」は、「能力」に比べてずっと大きな伸びしろを持っているもの。ぜひ意識して、活用したいところです。
見た目の印象を良くするポイントは主に4つ。表情・身だしなみ・姿勢・ジェスチャーです。それぞれに簡単なひと工夫を加えることによって、自信・やる気・誠実さといったものをアピールできます。
まず、もっとも基本的なのは表情。相手が思わず乗り気になるような「いい話」をしたいときには、歯を出して話しましょう。口を閉じず、「上の歯だけ」を見せて話す練習をしてみてください。
上の歯だけを奥まで見せて話すということは、笑顔であるということを意味します。この顔で話すときは頬が盛り上がり、目までしっかり笑った表情になります。つまり、偽りのない「本物の笑顔」効果があるのです。同時に声のトーンも明るく高くなるので、話の内容に対してポジティブな印象を持ってもらえるでしょう。
このように、生き生きした表情をスムーズに出せるようになるには、顔のマッサージがお勧めです。4本の指を頬に当て、肉を頬骨からはがすようにグルグル回して柔軟性を持たせましょう。また、眉頭を親指と人差し指でつまんで動かし、眉間の「皺眉筋」を柔らかくすると、笑顔がパッと華やかになります(図1)。なお、眉間は常に相手から見える状態にしておきましょう。前髪で隠れていると表情が見づらくなりますし、髪を何度も直す仕草が自信のないように映る可能性もあります。
次に身だしなみですが、男性はネクタイに注意。きちんと締めたはずが、時間とともにだんだん緩んでくる、といった経験はありませんか?
それはシャツの首周りのサイズが合っていないせいです。首周りのジャストサイズは、第一ボタンを留めたときに「指1本」が入る状態です。企業研修などでチェックさせていただくと、指が3本入ってしまう方が大勢います。ここは楽をせず、タイトにフィットさせることを心がけてほしいですね。
ネクタイの長さもポイントです。理想は、ネクタイの先がベルトのバックルと同じ位置にある状態。長すぎるとだらしなく、短いと幼く見えます。ベストな長さに調整できるよう、練習してみてください。
女性の服装は、華美になりすぎず、堅苦しくなりすぎないようまとめること。それには、夕イトな部分と緩やかな部分とをミックスさせると良いでしょう。上がフリルのついたブラウスなら下はタイトスカートを合わせるなど、バランスを考えたコーディネートが大切です。
更新:11月22日 00:05