
「地頭がいい人」は、
私たちは、一流大学を卒業しているとか、学校で習う知識が頭に詰まっている人を指して「頭がいい」という形容をします。しかし社会に出てから本当に必要なのは、“地頭のよさ”。
辞書に出てくるような知識をたくさん覚えていることは素晴らしいことではあるものの、それは単なる「物知り」なのであって、仕事には直接役に立ちません。
その点、「地頭がいい人」は、だれも思いつかなかったような突飛なアイデアを思いつく発想力や、思考の柔軟性などに優れていますので、現状の問題や大きな障壁を突破するブレイクスルー能力が高いと言えます。
では、どういうところに注目すれば「地頭がいい人」なのかどうかを判断できるのでしょうか。地頭がいい人がよく使う言葉には、ある共通点が見られますので、しばらく話をしていればすぐにわかります。まず1つ目は以下のようなセリフです。
「ちょー気持ちいい!!」
「えっ!?これって2004年のアテネ五輪で水泳の北島康介選手が金メダルを獲得したときに放った言葉なのでは?」と思った人がいるかもしれませんね。はい、たしかにそのときの北島選手の言葉です。
しかし、冗談でも何でもなく、この言葉は地頭がいい人がよく使う言葉でもあるのです。頭の中の電球がピカッと光るというか、素晴らしいひらめきを得ることができるかどうかには、私たちの心理状態が関係しています。そういうひらめきは私たちが「ハッピーな気分」のときに訪れやすいのです。
オランダにあるアムステルダム大学のカーステン・ド・ドリューは、ハッピーな気分の人と、悲しい気分の人に、「心理学の授業を面白くするアイデア」を考えてもらうという実験をしてみました。
するとハッピーな気分の人ほど、たくさんのアイデアを思いつき、しかもそのアイデアの内容を別の判定者に見せると、「オリジナリティが高い」と評価されました。
気分が抑うつ的であったり、落ち込んでいたりすると、いいアイデアは生まれません。ハッピーな気分だからこそ私たちの頭は柔軟になり、よく働いてくれるのです。というわけで、「ちょー気持ちいい!」ですとか、「毎日、楽しくてしょうがない!」ですとか、そういうハッピーな言葉を頻繁に口にする人ほど、「この人は地頭がよさそうだ」と判断できるわけです。
「地頭がいい人」の口グセには、次のようなものもあります。
「よーし、燃えてきた!」
何だか最初のものと似たようなセリフで申しわけないのですが、地頭がいい人には「テンションが高い」という共通点もあるのです。
米テンプル大学のロバート・ワイズバーグは、作曲家のシューマンについての研究を行っています。シューマンが躁鬱病であったことはよく知られていますが、それぞれの時期と、作曲数との関連を調べてみたのです。
すると、うつ時期における年間作曲数の平均は2.7曲にすぎなかったのに、躁期では平均12.3曲もの作品を残していることがわかりました。およそ4.6倍です。
テンションがあがり、気分がハイになっていると、私たちの頭脳はものすごく回転が速くなります。ですので、「絶好調!」といった言葉をよく口にするようなら、そういう人ほど地頭がよさそうだと推測できるわけです。
最後の口グセは以下です。
「ちょっと、外、歩いてくるわ」
地頭がいい人は、とにかく動くのです。私たちのイメージとはちょっと食い違うかもしれませんが、椅子に座ってじっくり沈思黙考するというよりは、たえず歩き回っているようなタイプなのです。
米スタンフォード大学のマリリー・オペッツォは、48名の大学生に、座った状態、あるいはトレッドミルで歩きながら創造性テストを受けてもらいました。
この実験の創造性テストでは、「ボタン」のユニークな使い方を4分間考えてもらいました。たとえば、「ボタンを人形の“目”として使う」「歩いている最中に1つずつ地面に落として道しるべとして使う」などです。
その結果、トコトコ歩いている条件では、座った状態よりも高得点を挙げることができました。私たちは、動き回っているときに頭がよく働くことが明らかにされたといえます。
「もし私も地頭がよくなりたい!」と思うのなら、いつでもハッピーな状態を保ち、ちょっぴりテンションを上げてつねに動き回るようにするといいかもしれませんね。
更新:07月29日 00:05