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【この文房具に注目!】『マイルドライナーのもと』(ゼブラ)

2024年09月12日 公開

文房具朝食会・原敬輔

マイルドライナーのインクが単体で登場!300以上の組み合わせで多彩な表現を楽しもう

マイルドライナーのもと

本日紹介する文房具は、ゼブラの「マイルドライナーのもと」というインクです。

ゼブラには、マイルドライナーという人気商品があります。これはラインマーカーでありながら、今までの蛍光マーカーのように強い色ではなく、その名の通り、マイルドな色なので、ToDo管理などに使っているユーザーもいる商品です。文房具朝食会のオフ会でも紹介されてきたことがあります。

今回、そちらのインクだけを発売すると知り、ゼブラのPRチームにお話を伺いながら、注目ポイントをまとめました。

この文房具は、開発者がマイルドライナーのインクをペン先につけたことがきっかけで誕生しました。筆記具メーカーとして、ペンに直接インクをつけることには慎重な姿勢がありましたが、検証を重ねた結果、製品化に成功したそうです。2023年12月の「文具女子博」という文具即売イベントで先行発売した結果、1350個が完売し、2024年の5月から一般発売となりました。

「マイルドライナーのもと」は、マイルドライナー、筆ペンタイプのマイルドライナーブラッシュはもちろん、筆やガラスペンでも楽しむことができます。

マイルドライナーのもと

私は以下の2点を魅力に感じています。

1つ目は、ペンとインクの色の組み合わせを楽しめることです。マイルドライナーは35色、マイルドライナーのもとは9色あり、グラデーションの組み合わせは306通りもあります(同じ色を避けた場合)。さまざまなグラデーションを楽しむことができ、バースデーカードやノートのデコレーションにも最適です。

2つ目は、小さくてかわいい瓶です。「マイルドライナーのもと」は、一般的に見かける万年筆インクよりも小型の瓶に入っており、容量は10cc。見た目以上に多く入っているように感じられるサイズ感です。

ゼブラはこれまで多くのペンを開発してきましたが、インクの製品化は今回が初めてです。そのため、ガラス瓶の調達も初の試みであり、開発者が多くの調達先にあたるほど熱意を持って取り組まれました。実際に見た印象では、思った以上にコンパクトなデザインです。価格は1個935円(税抜価格850円)と手頃です。

インクはペンと違って、なかなか店頭で試してみることが難しいので、今後はワークショップなども検討中とのことです。

ちなみに、「マイルドライナーのもと」で人気の色はマイルドブルーとマイルドベビーピンクとのこと。マイルドライナーブラッシュ3本と「マイルドライナーのもと」がセットになったトライアルセット(マイルドブルートライアルセット、マイルドベビーピンクトライアルセット)もありますので、ぜひお試しください。

マイルドライナーのもと

《写真提供:ゼブラ〔株〕》

 

著者紹介

原 敬輔(はら・けいすけ)

文房具朝食会主宰

新卒で〔株〕リクルート(現・〔株〕リクルートホールディングス)に入社したのち、レバレジーズ〔株〕や〔株〕ウフルといった複数のベンチャー企業でマーケティングを経験。現在は業務委託で企業のマーケティングやPR支援を行なっている。山梨県大月市のマーケティングアドバイザー、クラフトビール「KOBUSHI BEER」のブランドアンバサダー、花火鑑賞士など関心は多岐にわたる。

文房具に関してはペンよりもノートの方が好きで、市民団体「日本手帖の会」が行なっている手帳検定2021の認定手帳有識者、レベルゴールドを取得。

「文房具朝食会」とは、文房具好きが休日の朝に集まって、好きな文房具やその使い方をプレゼンしたり、意見交換をしたりする交流会。文房具メーカーや雑誌編集部との共催なども行なっている。

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