2024年04月15日 公開
いくら平均寿命が延びたといっても、命あるもの終わりは必ずきます。中高年をすぎると、人生設計を一度見直す人もなかにはいるかもしれません。
しかし、斎藤一人さんは人生は1回きりのステージではないと説きます。何度もこの世で生まれ変わりながら、一歩ずつ魂の経験値を上げていくのだとか。一人さんの幼少期の体験から、人の一生の在り方について考えます。
※本稿は『斎藤一人 幸せ波動、貧乏波動』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです
機嫌のいい人、悪い人というのは、だいたい見ただけですぐわかるんです。つまり、人の波動もおおよそ見た目でわかるようになっている。
笑っている人、楽しそうな人、親切な人からは、間違いなくいい波動が出ています。イライラしたり、めそめそ泣いていたり、苦しんでいたり、そういう不機嫌な人から明るい波動が出るはずがないよ。
波動がいちばん出るのって、顔なんです。前に、「手を触って温かい人は、波動もあったかいでしょうか?」みたいな質問をもらったこともあるけど、わざわざ手なんか触るまでもない(笑)。もしかしたら手を触って波動のよし悪しがわかる人だっているかもしれないけど、顔を見たらわかるんだから、それで判断すればいい話です。
生まれたばかりの赤ちゃんなんかは、まだうまく表情を変化させることができません。そういう場合はどうやって機嫌のよし悪しを見分けるんですかって思うかもしれないけど、むしろ赤ちゃんはわかりやすいんじゃないかな。
だって、赤ちゃんはちょっとでも不快だと、泣いてお知らせしてくれるでしょ?オムツが濡れたり、お腹が空いたり、そんな不快感があるときには、波動もちょっと下がるかもしれないね。でも、不快の原因を取り除いてあげたら泣きやみます。
それが機嫌よくなったサインだから、ある意味、大人より見た目で判断しやすい。大人だろうが子どもだろうが、観察していれば、相手がどんな波動でいるのか、おおざっぱにわかるようになっているんです。
もうちょっと深い話をすると、大人の場合は、自分の言動によって今の波動が決まります。
自分を可愛がって笑顔になる、みんなの心が温まる言葉を使う、自分にも人にも親切にする......、みたいな言動が増えるほど波動も上がる。その逆もまた然しかり。
その点、自我がしっかり確立していない子どもの場合は、すべての言動は動物としての本能によるもので、自分の意思で波動がつくられるわけではありません。
じゃあ、子どもはみんな一律に同じ波動なんですかって言うと、一人さん的にはそうではないと思うんだよね。細かいことまではわからないけど、ある程度の年齢になるまでは、子どもの波動って「前世から持ってきた状態」ではないだろうかって。
つまり、その子が前世を終えるときにどんな波動だったかにより、今世、生まれてきたときの波動が決まるのだと考えているわけです。
人は、前世からの波動を持ってきていると言いました。これが意味するのは、人生は1回きりのステージじゃないってことなんだよね。
人生はひと続きで、私たちは何度も生まれ変わりながら成長します。それを「生き通し」と言うんだけど。ようは、私たちはこの世に繰り返し生まれることでちょっとずつ経験値を上げ、一歩、また一歩と神様に近づいている。このことを、私は幼いときから知っています。
今から言う話は、信じなくてもいいからね。あれは一人さんがまだ小学校へ上がる前のことだったと記憶していますが、ある晩、ふと眠りから覚めたの。
起きているのか、寝ているのか、よくわからないぼんやりとした意識のなか、目の前にまぶしいものが浮かんでいました。まあるい、白くてまぶしい光の玉です。
なんだろう......?
不思議に思っていると、光の玉が大きく膨らみながらすうっと近づいてきて、あっという間に一人さんをのみ込んじゃった。すっぽりと光のなかに入った私は、驚いたんです。
なぜって、光に包まれた瞬間、それまでずっと疑問に思っていたことの答えがぜんぶわかったから。
一人さんって、小さいときから変わっていて、人はなぜ生きているの?みんなどこから来て、死んだらどこへ行くの?
そんなことを、毎日ぐるぐる考えていたんです。でも、いくら考えても自分で答えを見つけることができない。私は生まれてこのかた悩みらしい悩みを持ったことがないんだけど、唯一、悩んだことがあるとするならば、あの頃の、答えに行き着かない悶もん々もんとした状態だろうね。それぐらい頭を悩ませていたことが、光の玉に包まれた瞬間すべてわかった。
人の魂は生き通しで、肉体は死んでも、魂まで死ぬことはない魂は、この世とあの世を永遠に行ったり来たりしているということが。この世で肉体が死を迎えたときには、魂は神様のもと(あの世)へ還り、そしてまた、神様から別の肉体をもらってこの世に生まれてくる。
そうやって何度も生を享け、地球という場所で酸いも甘いも経験しながら、魂を成長させたいのが人間なんだなぁって。
神様の波動に近づくために、身をもって修行にいそしむ。肉体をもらってきた以上、ここで精一杯学ぶのが、それぞれの使命(天命)なんだよね。
白い光の玉は、その後も折に触れ、何度も出てきました。そしていろんなことを私に教えてくれました。
最後に見たのは、たぶん7〜8歳ぐらいだっただろうか。それから今にいたるまで、あの光は出てきていません。と思うと、わずか数年間の出来事だったわけだけど、本当に大事なこと、この世の本質は、その間にぜんぶ教えてもらったんだろうね。
その証拠に、光の玉に教わったことを自分軸として生きた結果、今の幸せな一人さんがある。目に見えぬ存在に生かされ、成功や豊かさをもらったのだと、深く感じずにはいられないのです。
これもかつて光の玉に教わったことの1つなんだけど、人はみな、
「守護霊」
「指導霊」
「龍神様」
という、三柱(神様のことを一柱、二柱と数えるので、ここでもそのように表現します
ね)に守られています。
言ってみれば、3人の「パーソナルトレーナー」がいてくれるようなもの。しかも、それぞれ図抜けた力を持っているんだよね。トレーナーたちは全員、あなたのことが大好きだし、我が子のように大切に思ってくれています。
誰よりも幸せになってほしくて、全力で応援してくれる。道を誤らないように、守ってもくれます。守護霊、指導霊、龍神様について詳しく知らない人もいると思うので、それぞれについて簡単にお伝えしましょう。
【守護霊】
多くは、自分のご先祖様といったソウルファミリー(魂の家族)の1人がついていて、あなたが天寿をまっとうできるよう、生涯にわたり災難から守ってくれます。
【指導霊】
仕事や勉学などで培つちかう、技術や能力を向上させてくれる存在です。あなたに必要な情報をベストタイミングで伝授してくれたり、必要な仲間のもとへ導いてくれたりと、さまざまなサポートをしてくれます。自分の技能がレベルアップすると、それに応じたハイレベルな指導霊にどんどん交代するのが特徴です。
【龍神様】
神様の使いとして、この世とあの世を自由に行き来するのが龍です。守護霊のように、1人ひとり決まった龍がついています。あなたが間違った道へ進んだときは、「そっちは違うよ」という神様のメッセージを持ってきてくれるし(学びが隠された出来事が起きる)、正しい道へ進めば、神様からのご褒美を運んできてくれます。
自分で意識しなければ、こうした存在を感じることはできません。でも、目に見えなくても「そばにいてくれる」と信じ、ともに生きている感覚や感謝の気持ちを持つと、トレーナーたちはすごく喜んでくれます。ますます、あなたの力になってくれる。
誰だって、好きな相手に意識してもらえたらそれだけでうれしいよね。それは、神様やトレーナーだって同じなんだ。
更新:10月14日 00:05