2022年07月06日 公開
オンライン配信スタジオ「KOUTEN」
ワンランク上のオンライン配信を自社でもやってみたい。でも、高額な機材を導入したり専門業者に頼んだりするほどの予算はない...そんな悩みに応えてくれるのが、イベント・結婚式で有名な「八芳園」の中にオープンしたオンライン配信スタジオ「KOUTEN」だ。その魅力といま注目を集める理由を、現地で取材した。
(取材・構成=林加愛、提供:(株)八芳園)
「KOUTEN」の事業責任者を務める、(株)八芳園DX推進室マネージャーの小川雅弘氏。
東京・白金台にある「八芳園」は、1943年の創業以来、様々なセレモニーや会合の舞台となってきた。そんな由緒ある八芳園の本館5階に、今年4月、新たにオープンしたのが、オンライン配信スタジオ「KOUTEN」だ。
「プロ仕様の機材や専用控室が利用可能なほか、経験豊富な専属スタッフが、事前の内容構成、当日の撮影・配信、アーカイブの作成までをトータルサポート。お客様のより質の高いオンライン配信を実現します」
そう力強く語るのは、(株)八芳園DX推進室の小川雅弘マネージャー。同社は、オンラインを駆使したサービスの導入やシステムの開発をいち早く進めてきた。
例えば、リモートでイベントに参加できる「WE ROOM」というシステム。画面上でイベントを楽しみつつ、同時に出席者どうしがグループごとにオンラインでつながり語り合える仕組みで、「遠隔地にいても、その場でテーブルを囲んでいるかのように参加できる」ツールとして、好評を博している。
「一方、企業様からは、オンライン配信や収録に適した小規模な会場を求める声が増えています。そこで、宴会場だった場所を改装し、3つのオンライン配信スタジオを新設することにしたのです」
そこを「KOUTEN」と名づけたのには、2つの意味がある。
「1つは、リアルでは集えなかった方々が出会える『交点』という意味合いです。もう1つは、その出会いによってお客様のビジネスが『好転』するお手伝いをしたい、という思いがあります」
オンライン配信はコロナ収束後もさらにニーズが広がっていく、と小川氏は予測する。
「日本全国・世界各地にいる方々が集える、これまで顧客になり得なかった方々と出会える、ビジネスチャンスが飛躍的に広がる――オンライン配信は『新しい交流のソリューションビジネス』なのです」
A-Studio
和を基調とした落ち着いた空間。中央にはプロジェクター投影も可能。
B-Studio
大きな棚が印象的な空間。棚には自由にものを飾ることが可能。
C-Studio
すべての設備を取り払ったシンプルな空間。自由にデザインできる。
経験豊富なスタッフが、音量調整からスイッチングまですべて操作してくれるので安心。
小川氏が語る「ソリューション」とは、企業がオンライン配信において抱えがちな課題を解決する、という意味合いも持つ。
「よく聞くお悩みは、商品発表や企業セミナーなど、対外的な配信をする際のクオリティの問題です。自前でやるとなると、操作に手間取ったり、映像・音声でトラブルが起きることも少なくありません。機材が限られているため、映像が単調になりやすく、視聴者が飽きてしまうのも難点。
それらをクリアできたとしても、その技術や知識は属人化しやすく、『○○さんが休みだとお手上げ』といったケースも多々あります」
「KOUTEN」は、そんなときの心強い味方となる。
「数々の企業イベントを手がけてきた『HAPPO-EN オンラインイベントプロデュースチーム』が、企業様のオンライン配信におけるあらゆる課題を、ワンストップで解決します」
ただそうなると、気になるのがコスト面だ。高級感あふれるスタジオでプロのフルサポートを受けると、結果的にかなり高額になってしまうのではないだろうか。
「その点は心配ご無用です。基本料金1時間4万円(税別)にはスタジオ・控室利用はもちろん、機材一式、専属スタッフ、事前打ち合わせのすべてが含まれています。
『それでよく儲けが出ますね』と言われますが、正直言って大きな儲けは出ません(笑)。それでも当社は、『総合プロデュース企業』として、お客様の多種多様なニーズにお応えしていきたいのです。同時に、ここをきっかけに新たなお客様とのご縁が生まれれば、という思いもございます」
各スタジオのそばに大きな鏡付きの控室あり。メイクが必要なゲストがいるときも安心。
演出効果のあるヴァーチャルセット合成も無料。配信内容に合ったものを選んでもらえる。
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八芳園内にあるからこその圧倒的な安心感と満足度 >
更新:11月22日 00:05