2022年06月23日 公開
IEO実施の全体概念図
今回、IEO(Initial Exchange Offering=暗号資産交換業者が開設する暗号資産交換所での取引開始を前提とした新規暗号資産による資金調達の手段)の実施を決めた背景には、アイドルたちの第2の人生を支援するための仕組みをつくりたいとの想いもあります。
私たちが発行する新規暗号資産(Nippon Idle Token=NIDT)によってみなさまからの支援を受け、新しいアイドルグループの結成から運営、活動拠点の整備を推進することが当初の目的ですが、このトークンが広く流通することになれば、アイドルたちが卒業する際の「退職金」に充てることができるのではないかと考えています。
人気のあるメンバーは、グループを卒業してもそのままソロで活躍することもできるでしょう。しかしご想像のとおり、それは一部にすぎません。多くのアイドルたちは、将来のキャリアパスが見えないまま卒業を迎えることになります。
こうした現状を打破し、アイドルたちが卒業後の不安を抱かずに、めいっぱい活動に打ち込めるシステムを構築できないだろうか。
たとえば、ライブやイベントなどメタバース内での活動で得たファンからの応援を数値化・積算し、その累積数に応じて卒業時の「退職金」を査定する。アイドルたちにとっては、大いにモチベーションとなるはずです。
雇用関係があるわけではありませんので正式な退職金とは言えませんし、税務的な課題をクリアしなければなりませんが、ブロックチェーン技術の記録できる性質を利用すれば、こうした仕組みも充分に構想可能です。
日本のアイドルは、世界でも独自性の高い存在であると評価される一方、なかなか世界で通用するのが難しいとも言われます。世界市場を意識して国ぐるみで売り出す韓国のアイドルたちと比較すると、残念ながら現状はその事実を認めなければなりません。
世界で通用するアイドルをめざすうえで、とても単純なことですが決して無視できないのが言語の壁です。英語が上手に使えないことが最初の参入障壁となることは否定できません。
メタバースを新たな活動拠点に加えれば、古くて根深いこの問題もクリアできる可能性があります。たとえばメタバース内に自動翻訳できるAIを搭載する。すでにそれを可能とするだけの技術は存在しています。
最終的には、メタバース内でアイドル本人にそっくりのアバターと多言語で会話できるAIシステムを構築できれば、日本のアイドルたちの世界進出を手助けできるのではないかと構想しています。
ブロックチェーン技術とメタバースを利用すれば、ほかにもさまざまな新機軸を打ち出すことができるでしょう。日本発の世界的なアイドルグループの誕生を、陰ながら手助けしたいですね。
■今後のスケジュール(予定)
2023年初 IEO実施
2023年春 メンバー募集・選考
2023年夏 メンバー最終選考、決定、育成、新アイドルグループ結成
2023年秋 新アイドルグループお披露目
2023年冬 新アイドルグループデビュー、メタバース始動
【佐藤義仁】(株式会社オーバース代表取締役社長)
元松井証券取締役、元SBI証券代表取締役執行役員専務、元フォビジャパン取締役。松井証券在籍時に日本初の本格的なインターネット取引の導入を主導し、フォビジャパンでは暗号資産交換業に携わるなど、金融システムのプロフェッショナル。
【澤昭人】(株式会社オーバース取締役副社長、公認会計士)
公認会計士、日本暗号資産ビジネス協会顧問、立正大学非常勤講師。簿記、会計、経済をテーマにした著書も多い。
更新:11月22日 00:05