思考本を読むのはあくまで「手段」ですから、もちろん読んだあとにどうするかも重要です。大切なのは「読んだだけでわかる」なんてほぼあり得ないということ。読んでいるときは「この考え方をすれば一気に課題を解決できる」と思っても、やってみるとたいていうまくいかないものです。
ぜひ実践とインプットを小刻みに行き来し、試行錯誤をしてみてください。いきなり実際の仕事に取り入れるのが難しければ、「こういう課題があればこの思考術が使えるな」と自分で演習問題を作り、思考実験のようなことをしてみるのも良いでしょう。
結局、本当に現場で使える答えは、一般化された内容が書かれた本の中にはないですから、自力で見つけ出すしかありません。そして、そのために重要なのが、問いや思考の言語化と主体的なインプット、そして試行錯誤の3つというわけです。それらの反復を繰り返すことで、少しずつ「自分だけの課題」に対応する「自分だけの答え」が見えてきます。
皆さんも「自分が本当に使える答え」を見つけるべく、思考本を効果的に使い倒してみてはいかがでしょう。ただ「読む」だけでは得られない収穫が、きっとあることと思います。
更新:11月22日 00:05