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テレワークで変化した“人間関係”…会話で役立つ「質問の作法」

2021年04月09日 公開
2023年02月21日 更新

魚住りえ(フリーアナウンサー/ボイス・スピーチデザイナー)

テレワーク

声のトーンや話の速さを相手と合わせる

三つ目の特徴は、相手に合わせて、声の高さと話のスピードを変えることです。

心理学に「ミラーリング」という言葉があります。相手の言動や仕草などを鏡のように真似ることで、相手に親近感や好感を抱かせるというテクニックです。

低い声でスローにしゃべる人には、落ち着いたトーンとスピードで質問をする。ハイテンションでしゃべる人には、こちらも元気に質問をする。相手によって声の高さと話のスピードを変えると「共感力がある人」と判断され、相手が心を開きやすくなります。

そして、自然と、相手からの質問も増えるのです。

質問上手は、聞き上手。聞き上手は会話上手で、人間関係を紡ぐことがうまい。

質問力を磨くと、周囲の人たちからどんどん意見が出て、指示しなくても自発的に仕事に熱心に取り組みようになります。特に、人を動かす立場の方には、ぜひ、質問力を磨いていただきたいと思います。

 

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