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プレッシャーへの対応がカギ!優れたリーダーはなぜ、「悩みを抱え込まない」のか?

2020年02月27日 公開
2023年02月24日 更新

清明祐子[マネックス証券(株)社長]

「困ってるんだけど」と部下に相談をぶつける

清明氏は今、組織のトップとして会社の経営の舵取を担う立場にある。これまでとはまた違うプレッシャーを感じることはないのだろうか。

「それはもちろんあります。ネット証券業界には今、手数料ゼロ化の波が押し寄せています。これは業界にとっては、間違いなく利益を押し下げる要因になります。

そんな中で当社はこの荒波をどうやって乗り切っていくか、プレッシャーはひしひしと感じています。

ただし私は、難しい意思決定をするときや苦しい場面ほど、あえて笑顔でいるようにしています。

なぜなら笑顔が多い人のほうに、人は寄ってくるものだから。仕事では一人でできることは限られていて、周りを巻き込まないと、多くのことは成し遂げられませんからね。

そしてそのうえで、『今、こういう問題に直面していて困っているんだけど、みんなはどう思う?』と意見を求めます。すると周りは、『清明さんの表情を見ていると、全然困っているふうには見えないんですけど』
と言いながら、いろんな意見やアイデアをくれます。

問題は、一人だけで抱え込まないようにしています。社内には私よりも知識や経験が豊富な人が何人もいるわけですから、仲間と相談しながら一緒に解を見つけ出していったほうが、精神的に断然楽だからです。

ただし相談するときには、あくまでも『笑顔で明るく』です。皆で暗く沈み込んで話し合ったほうが良いアイデアが出るのならそうしますが、そんなことはまずあり得ませんからね」

 

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著者紹介

清明祐子(せいめい・ゆうこ)

マネックス証券(株)社長

1977年生まれ、大阪府出身。2001年、京都大学経済学部卒。三和銀行(現・㈱三菱UFJ銀行)入行後、法人営業及びストラクチャードファイナンスに従事。06年12月から㈱MKSパートナーズ(プライベート・エクイティ・ファンド)に参画。09年にマネックス・ハンブレクト㈱入社(17年にマネックス証券㈱と統合)。11年に同社社長に就任。13年マネックスグループ㈱執行役員、16年同社取締役、17年マネックス証券㈱執行役員、18年マネックスグループ㈱常務執行役兼マネックス証券㈱副社長執行役員を歴任。19年4月から減職。

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