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単なる名刺交換を「奇跡のコラボ」に変える方法

2019年12月25日 公開
2023年05月16日 更新

岡田充弘(クロネコキューブ代表取締役)

名刺を死蔵しないためには?

 

 謎解きイベントの企画会社・クロネコキューブの経営の他、社外の企業顧問や起業家支援、ビジネス書の執筆、講演活動など、100を超えるプロジェクトを回しながら、年間10回ほどトライアスロンやマラソンの大会にも参加している岡田充弘氏は、「本当の幸せは、出世やお金を追い求めることではなく、『時間的余裕』や『心身の健康』、『豊かな人間関係』の上に成り立っている」と言う。やりたいことを全部やって、幸せな人になる方法とは?

※本稿は、岡田充弘著『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

価値観が合う人と何かしてみる

 参加した勉強会や交流会で出会って名刺交換した人たちと、その後連絡を取り合うこともなく、そのまま浅い付き合いで終わってしまった経験は誰しもあると思います。もちろん私にもあります。「名刺の数だけが増えていき、後からその名刺を見ても何も思い出せない」といったことは恐らく珍しいことではないでしょう。

 出会ってすぐの頃にある程度の関係が築けていないと、時間が経ってから再び関係を温め直すのは、ある種の気恥ずかしさや気まずさが生じてしまうものです。友人どころか、知人とも言えない相手から突然「よぉ、久しぶり」と親しげに言われても、「俺たちそんな仲だっけ?」と思ってしまうのが人というものでしょう。

 多くの場合で、出会ってすぐの頃に、もう一歩だけ踏み込んで付き合っておけば、そのうちの何人かとは本物の関係が築けていた可能性があります。誰と本物の関係を築けるかは、出会った瞬間にはなかなか分からないものです。

 直感的に価値観が合いそうだと感じた人とは、小さなことでもいいからとにかく何かを一緒にやってみることです。コラボ(共同作業)を通じて、相手の価値観や能力を知ることができます。コラボにはその人自身が投影されるので、適当そうに見えて実は几帳面であったり、思っていた以上に努力家であったり、といった相手の新しい面を発見することもあるでしょう。

 

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人と人との掛け算は時に奇跡を生む >

著者紹介

岡田充弘(おかだ・みつひろ)

クロネコキューブ〔株〕代表取締役

日本電信電話、プライスウォーターハウスクーパース、マーサージャパンを経て甲南エレクトロニクス〔株〕にマネジメントディレクターとして参画。事業再編、ブランド構築、プロセス改革、ワークスタイル改革、オフィス改革など、短期間に多くの改革を実行し、創業以来の最高益を達成。カナリア〔株〕に商号変更すると同時に代表取締役に就任し、無借金化を達成。その後、謎解きイベントの企画会社クロネコキューブ〔株〕を設立し代表取締役に就任、設立5年で西日本を代表する謎解きイベント会社に成長。
また、多くの企業や団体でアドバイザーを務め、起業支援や若手人材の育成にも精力的に取り組む。
趣味はトライアスロン、固定席を持たず走りながら働く独自のラン&ワークスタイルが注目を集めている。
著書は7万部のベストセラー『超速パソコン仕事術』(かんき出版)ほか、『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)など全14冊。PRESIDENT WOMAN連載中。

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