2017年07月24日 公開
2023年03月24日 更新
写真:photolibrary
インターネットによって無数の情報にアクセスできる現代。記憶力も大事だが、むしろ「覚えていない情報」をどう引き出すか、情報検索の能力も必須だと言えよう。PCを使った仕事術や時短ワザに詳しい岡田充弘氏に、検索ワザをはじめとするデジタルツールを利用した記憶の保管方法についてうかがった。《取材・構成=西澤まどか》
情報量の多い現代のビジネスシーンでは、必要な情報をすべて覚えておくのはとても無理でしょう。現代人の記憶を補う強い味方がデジタルツールです。ツールを使いこなし、必要な情報にアクセスすることは今や必須のスキル。新しい情報のために脳のメモリーを空けておくという意味でも、すぐに取り出せる細かい情報はむしろ忘れるべきとも言えそうです。
記憶を補完するためのデジタルツールといえば、まずなんといってもGoogleなどの検索ツールがあります。「それなら毎日使っているよ」という人もいるでしょうが、本当に使いこなせているかどうかは別問題。同じことを調べるにも、キーワードの設定によって、必要な情報にアクセスできるスピードが変わってきます。検索にも精度があるということです。
検索の精度を高めるためには、次ページで紹介するようなテクニックを活用すると良いでしょう。「and」検索、「除外(マイナス)」検索など、最短で必要な情報にたどり着くためのちょっとした工夫がいろいろとあります。
ここでさらに時間短縮を図るなら、ブラウザを立ち上げなくてもいつでもすぐに検索ができるようにソフトを使う方法があります。たとえば私の場合、「E START デスクトップバー」という無料ソフトを利用しています。これは、「Ctrl」キーを二回押すだけで、検索バーが表示されるものです。PC内のドキュメントのほか、Googleでの検索もできます。スマートフォンなら、音声検索機能を使うのも良いと思います。
その他、記憶を補完するデジタルツールには、メモアプリやスケジュール機能、タスク管理ツールなどがあるでしょう。私はWindowsに標準搭載されている「メモ帳」や、iPhoneアプリの「カウントメモ」(右下参照)をよく使っています。
タスク管理はGoogleの標準的なツール「Google ToDoリスト」を利用しています。メールをそのままタスクリストに追加して期限順に並べたり、他の人のタスクも共有し一緒に管理できるのが特徴です。Googleカレンダーはスケジュール入力が簡単にできますし、リマインド機能もあるので、物忘れを防ぎたい人にはうってつけのデジタルツールではないでしょうか。
更新:11月22日 00:05