2019年12月20日 公開
2023年02月24日 更新
多くの人たちが利用している「メルカリ」や「ヤフオク!」。「これらを使って副業をしようかな」と思ったことがある人は多いのではないだろうか。しかし、本当に利益を得られるのかわからず、実際に踏み出すことができない人が大半だろう。そこで、ネット古物商を営み、ネット販売の講師も務める泉澤義明氏に、副業としてのネット販売の方法を教えてもらった。
泉澤氏がネット販売を始めたのは10年以上も前のこと。当時交際中だった現在の妻が「ヤフオク!」(当時は「Yahoo!オークション」)でバッグを落札したのを目にしたのがきっかけだった。そこからヤフオク!に面白さを感じ、自分でも売るようになって、現在に至る。まずは、その経緯を聞いた。
「当時、私はパソコンを持っていなかったので、妻のパソコンを使って服を売ってみようと思いました。商品写真を撮るデジカメもなかったので、ホームセンターのワゴンセールで1万円のものを買ってきました。
そして、出品する服の写真を撮ろうとしたとき、『もしかしたら、ヤフオク!でデジカメを買ったほうが安かったのではないか?』と、ふと思ったのです。
さっそく調べてみると、同じ機種のものが、なんと1万5,000円で落札されていました。そこで、撮影後に手元のデジカメを1万5,000円で出品してみたところ、すぐに入札がありました。
当時は営業マンをしていて、売り込みに苦労していたので、こんなに簡単に売れるのかと驚きました。
そこからワゴンセールのデジカメを買ってきては出品し、20台を売って10万円の利益を手にしたのです」
ネット販売に魅了された泉澤氏は、その後も順調に売上げを伸ばし、半年後に会社を退職。ネット古物商として独立を果たした。
その後に登場した「メルカリ」も急速に普及し、今や誰にとっても身近な存在となったネット販売。ただ、副業にするとなると、出品や梱包、さらには発送と、作業が面倒だというイメージを持っている人が多いのではないだろうか。
「メルカリやヤフオク!への出品は、アプリをスマホにダウンロードすれば、ガイドに従うだけで、簡単にできます。
商品情報の入力も、スマホで撮った写真から、ある程度、AIが読み取ってくれるので、手間があまりかかりません。
梱包も簡単で、例えばTシャツ程度の大きさのものなら、百数十枚100円で売っているキッチン用のビニール袋に入れてから、事務用の紙の封筒に入れればOK。『ありがとうございました』という手書きのメモを添えれば完璧でしょう。
本業が忙しくて発送する時間がなかなか取れないという方も、『発送までの日数』の設定をしておけば、すぐに発送する必要はありません。
出品者のプロフィールにも、『本業があるので出品は土日になります』などと記載しておくのがいいでしょう。
発送自体も、コンビニで簡単にできます。スマホに表示されるQRコードやバーコードを、コンビニのレジや設置されている機械で読み取ってもらうだけで、伝票が発行されます。いちいち自分で伝票を書く必要はありません。
このように、出品から発送まで、非常に簡単にできるようになっているので、『売れすぎて梱包や発送が大変』ということにはならないと思います」
中には相手に住所を知られるのがネックとなって、ネット販売を始められない人もいるだろうが、メルカリやヤフオク!を使えば、その点も問題ない。
「特に女性には住所を知られるのが嫌だという人が少なくありません。その場合は、メルカリなら『らくらくメルカリ便』か『ゆうゆうメルカリ便』、ヤフオク!なら『ヤフネコ!パック』か『ゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)』を選択すれば、匿名で発送できます」
更新:11月21日 00:05