2019年11月13日 公開
2023年02月24日 更新
ダブリン空港に降り立ちました。
空港の無料Wi-Fiで、キャンピングカー専用のレンタカー会社を探します。
英語音痴でもスイスイと予約できる優れたサイトを見つけましたが、最後の最後になってキャンセルを押したのは、滅多に仕事をしない我輩の第六勘。
ちょっと待てよ……。
どうやら、オフィスはロンドンにあるようです。
ダブリンにいてダブリンの車を借りるのに、わざわざ海の向こうのロンドンに申し込むって変じゃないですか?
なんか、すごい無駄な気がするのです。
後日、友達に話したら、別に今時は普通じゃねって言われたのですが、足掛け3年のアフリカ放浪で、すっかり浦島太郎でした。
アメリカ人の12%、歴代大統領の3分の1がアイリッシュです。J. F. ケネディ、ビル・クリントン、バラク・オバマ等々。アイルランドは他国ながらも、影の票田です。
ダブリンのオフィスへ直接行けば、ロンドンに上前をはねられないから、絶対に安く借りられるぞ!って、俺様賢い!と自信たっぷりオフィスを訪ねたら、単なる車庫。ちょっと広いだけ。
作業着のおじさんが、あんた誰?って顔して立っています。
「あのー、キャンピングカーを借りたいのですが……」
「えっ!」
驚くほど、驚き顔で驚いてました、おじさん。
「どうして、ネットで予約しなかったの?」
アポなしで来られても困るんだよなぁって、日本語で言われた気がするくらいのアイコンタクトです。
今どきインターネットもできない人がいるんだねーって、すっかり可哀そうな人を見る目つきです。
「しょうがないなぁ、それじゃぁまず、お名前から」
「国籍は?」
「歳は?」
答えるたびに、おじさんがぽちぽちっとパソコンに入力します。
覗いたら、見覚えのあるあの予約画面。
おじさん、馬鹿なの?
って思ったのですが、グローバリゼーションに乗り遅れているのは我輩で、一銭も安くなりませんでした。
それどころか、タクシーを飛ばして来たぶん赤字。帰りのバス代だって、ふたりで2,000円もするんです!
大損っ!
更新:11月22日 00:05