2019年11月21日 公開
2022年02月01日 更新
場所も熟練度も関係なし!趣味や好きなことを活かそう
自分の趣味や特技を人に教える仕事は、楽しみと実益を兼ねる最強の副業。ただしポピュラーな方法なだけに、オリジナリティを持たせる工夫が不可欠となる。
例えば、「会議室で行なうサーフィン教室」を始めた人がいたという。ホワイトボードで理論を教え、実技は水のない状態でボードを使用。これが海に行く時間のないビジネスマンに支持され、今や月商70万円の大盛況に。
なお、教える仕事はスキルに自信がなくとも始めるのが得策。「もう少し上手になってから」などと思っているときりがなくなるので注意。
自分のスキルが「10段階中3」なら、1や2レベルの初心者を対象にすればOK。初心者の気持ちを理解できるぶん、むしろ達人よりも良い指導ができるだろう。
マイナスの経験が自分だけの強みに変わる
カウンセラーの仕事は、副業界の成長株。分野を自由に設定した「○○カウンセラー」が急増している。
心理カウンセラーには専門の知識が必要だが、ここでは学術的なスキルにこだわる必要はナシ。クライアントの話をじっくりと聞き、悩みの解決をともに図る仕事全般、と広くとらえよう。
このとき強みになるのは、過去の経験。実体験を元手に、自分にしかできないカウンセリングの分野を作り出せる。
実際にあったケースで、「夫に不倫され、その問題を乗り越えた」という経験を持つ女性が、現在「不倫問題解決カウンセラー」として目覚ましい活躍をしているそうだ。
このように、逆境の経験を生かせる点が特徴。苦しんだことが、人に役立つ形へと昇華できる、実りある仕事だ。
自分のスキルに頼らずに人脈も知識も増えて一石二鳥
スキルも趣味も、特異な経験もない場合は「人脈」を使うのがお勧め。
関心のある分野があれば、それについて話せる講師を集め、セミナーやイベントを主催するという方法がとれる。会社、取引先、学生時代の友人などの「つて」を大いに活用しよう。
顔が広い人のほうが始めやすいのは確かだが、スタート地点で知り合いが多くなくとも大丈夫。
一度イベントを開けば、そのときの講師のつてで、さらに別の講師を紹介してもらえる。こうして人脈を無限につなげることができるのが大きな魅力だ。
軌道に乗ったら、講演を録音・録画して、CDやDVDにして販売するのも良い方法。知識が増えて収入にもつながる、一石二鳥の仕事と言える。
ネットを使った集客は、「知ってもらう」→「欲しがってもらう」という道筋を作るのが決め手。
それには、自分のページで発信するだけでなく「顧客が集まるところ」に書き込みをするのがコツだ。例えばカウンセラーなら、その分野について悩んでいる人のSNSコミュニティに入り、印象的な助言や的を射た意見をさりげなく書き込む。
それを続けると、「この人はいったい誰?」と感じたメンバーを自分のページに誘導でき、そこから仕事の依頼に至る、という流れを作れる。
趣味を生かした指導をする人はもちろん、同好の士が集まるコミュニティへ。店舗経営をする人は、そのエリアの人が集まる「地元コミュニティ」が狙い目。顧客層の雰囲気をつかみながら、その心をくすぐる書き込みを通して、集客に生かしていこう。
『THE21』2019年9月号
更新:11月24日 00:05