2019年08月15日 公開
2023年03月02日 更新
そこで、あやめ自分史センターでは2年前から、「ターニングポイントノート」の活用を勧めている。
「当センターが作成している『ターニングポイントノート』は、表紙を含めて16ページの冊子の形をしています。パンチ穴が開いていて、記入し終えたノートはどんどん束ねていけます。
中には、まず、今の自分の拠り所になる写真を1枚貼るページがあります。スマホの待ち受けにしている写真でもいいと思います。
学生の頃、クリアファイルに好きなアイドルや俳優、歌手などの写真を挟んで、いつでも見られるようにしていませんでしたか? 今、その写真を見ると、当時の自分のことが思い出されるでしょう。写真には、記憶を鮮やかに呼び覚ます力があります。
続いて、家系図や家紋、生まれてからの年表を記入するページがあります。そして、その年表を踏まえて、『これから、こうしたいな。こうなったらいいな』という改善点を書くページがあります」
さらに、「自分」「家族」「仕事」「社会」「時代」の各項目について目標設定を書くページ、目標達成の決意表明を書くページが続く。最後は、1日1回、目標に近づくために書き込む「日々是ターニングポイント」という欄だ。これらは、自分史を書くための一般的なシートやワークブックとは違う、大きな特徴だろう。
「『日々是ターニングポイント』に書く内容は、目標へと近づくポジティブなことのほうがいいですが、泣き言でも悲鳴でも罵声でもかまいません。事の経緯と今の心情を曝け出して書き残すことで、未来を切り拓く自分史ができていくのです。何冊も溜まったとき、読み返してみると、かけがえのない『航海日誌』や『羅針盤』になっているはずです」
この形式であれば、日報などに親しんでいるビジネスパーソンにとって、始めやすいのではないだろうか。もちろん、自分史には、子供などに自分がしてきたことを伝えるという使い方もある。自分のためにも、家族や友人などのためにも、自分史を始めてみてはいかがだろうか。
あやめ自分史センターの蔵書
更新:11月25日 00:05