2019年06月13日 公開
2023年03月02日 更新
お金が「信頼」「価値」「想い」の3要素で成り立っていることは、いつの時代も変わらない。
ただし松本氏は、「時代によって、そのグラデーションやバランスには変化が生じる」と話す。
「お金は社会的信用を示す側面が強かったのですが、今ではお金だけが信頼を得る手段ではなくなっています。
例えば、東京在住の人が、福岡に旅行に出かけたとします。『これからおいしいものをたくさん食べたい』と思っても、もしどこかで財布を落としたら、この時点でアウトでした。
でも今は、もしこの人がSNSをやっていて、フォロワー数が多かったとしたら、状況は変わってきます。
『福岡に来たけど、財布を落としてしまいました。どこかで食べさせてくれるところはありませんか』と呟けば、『今日の夕飯をおごるから、19時に○○のお店においでよ』と返してくれる人が現れるかもしれません。
SNSで信頼関係を築くことが可能になり、100万円のお金を持つ人よりも、100万人のフォロワーがいる人のほうが、力を持ち得る時代なのです。『信頼』を示すのは、お金の専売特許ではなくなってきました」
更新:11月22日 00:05