2019年04月05日 公開
2023年03月10日 更新
私が留学していたシカゴ大学のビジネススクールには、世界各国から頭の回転が速い人たちが集まっていました。中でも、インド人や韓国人の中には、とてつもなく計算能力が高い人がいて、瞬間的に暗算し、数字を使いこなすさまは、まさに魔法。まったく歯が立たなかったのを覚えています。
そんな中で必死になって「数字」を学び、使いこなせるよう努力したのですが、それには理由があります。「数字」は言語の壁に左右されない、万国共通の能力だったからです。
ビジネススクールのクラスはディスカッション中心に進められます。英語を母国語としない人間にはハンディがありました。ただ、複雑な計算が求められる授業になると、言語の壁を気にせず、マイノリティでも議論をリードできるのです。「数字で話す」能力は、世界で通用する重要な能力なのです。
『数字で話せ』(PHP研究所)より一部抜粋・編集
著者紹介:斎藤広達(さいとう・こうたつ)
シカゴ大学経営大学院卒業。ボストンコンサルティンググループ、ローランドベルガー、シティバンク、メディア系ベンチャー企業経営者などを経て、経営コンサルタントとして独立。その後、上場企業の執行役員に就任し、EC促進やAI導入でデジタル化を推進した。現在は、AI開発、デジタルマーケティング、モバイル活用など、デジタルトランスフォーメーションに関わるコンサルティングに従事している。
更新:11月22日 00:05