2019年02月12日 公開
仕事はPC、プライベートはスマホ。デジタルツールが全盛の今、はっきり言って、自分の手で物を書くのは面倒ですよね(笑)。
あまり速くは書けないし、それなりに力も要るし、使うペンによってはインクの滲みも気にしなければいけません。
文房具の好きな私ですら、辟易することがあるほどです。
しかしながら、書き手の個性が表れる直筆には、表現しがたい魅力があります。
"手書きするのは久々だけれど、それなりには見せたい"
そんな時におすすめするのが、『蛇腹便箋レターセット』です。縦長の和封筒と、名前の通り、蛇腹状に折り畳まれた便箋が、ひと組になっています。広げると大変に長いのですが、蛇腹に折り畳むことで、驚くほど小振りにまとまっています。また、落とした時に散らばらないのも良いところ。
一般的な便箋は裁断によってサイズが決まっていますが、こちらの商品は各折り目にミシン目が入っており、必要に応じて切り取る方式です。
何かに似ていると思ったら、時代劇で見かける、巻き紙に筆で書かれた手紙! あれも、人によって使う紙の長さが違いますし、封筒に入れるときは蛇腹にしていますよね。公式サイトを見ると、実際にそれを参考にして作られたことが分かります。
大きさ、柄、そして縦書き・横書きと、様々なシリーズが販売されていますが、私はオーソドックスな縦書きを推薦します。縦にバランスよく文字を並べようとすると、少し目を離して見る必要があるからでしょうか、句読点の位置や送りがなの振り方などにも意識が向き、自然と丁寧に筆を運ぶようになるからです。
白地の紙に文字だけだと少し堅い感じになりますが、控えめで品のある挿し絵が華を添えてくれます。慣れてきたら、ミニ便箋とミニ封筒の小さなセットや横書き仕様も買い足すと便利かも知れませんね。
いつもは無駄のないスマートなメールやメッセージ、気持ちを込めたいときはクラシックな和封筒に季節の絵柄入り便箋で奥行きを。
そうして、お世話になっているあの人の心に、間近に控えた新元号の始まりに、確かな筆跡を残してみませんか。
《写真提供:〔株〕榛原》
更新:11月22日 00:05