2018年09月17日 公開
2023年03月14日 更新
40代の人生を不幸にする旧来の価値観の中でも、最たる例は、「本流」にこだわることです。具体的に言えば、「大企業」「親会社」「本社」にいたいと願い、「中小企業」「子会社」「支社」にいることを「傍流」「負け犬」と考えることです。
その背景には、「給料が良い」「安定している」という条件の良さだけでなく、自分のプライドもあるのでしょう。だから、子会社への出向などを命じられると、「飛ばされた」「出世街道から外れた」などと落ち込むわけです。
しかし、「稼ぎ続けられる自分になる」という観点から考えれば、中小企業や子会社などの「傍流」で働くことは、むしろチャンスだと私は思います。
中小企業や子会社は、社員数が少ないので、40代にもなれば幹部や部門長のような、「一国の主」のようなポジションを任されるはずです。そこで親会社やワンマン社長のイエスマンになるのではなく、その仕事と真剣に向き合い、「どうすれば売れるか」「どうすれば生産性が上がるか」と頭を悩ませながら部門を回していれば、間違いなく経験値が上がり、ビジネスセンスも磨かれます。すると、他の会社でも通用する実力がつき、良い条件の転職ができることは少なくありません。
また、今の会社で要職に抜擢されるケースもあります。大企業の社長を見ても、子会社に出向した後に返り咲いたという経験のある人は、意外と多いものです。
今なら、海外に関連した仕事に就くことができばベストです。海外にある子会社の経営幹部や工場長、あるいは国内でも海外の営業責任者などをしていれば、引く手あまたの人材になれるでしょう。
一方、大企業の本体にい続けると、40代でも、「一国の主」になれず、減点を恐れて無難な仕事をこなす日々を送っている人は少なくありません。これでは実力もつかず、チャレンジ精神も失われますから、もはや他社でやっていくのは無理。定年まで必死になって会社にしがみつくしかありません。
稼ぎ続けられる自分になりたいのなら、目の前の小さなプライドなど捨てて、手を挙げてでも「傍流」に進むことをお勧めします。
更新:11月23日 00:05