2018年09月04日 公開
2023年03月14日 更新
私の会社では、ミレニアル世代に合わせるため、入社から3カ月は目標予算をなくし、1年間は営業目標を他の社員の半分にして、プレッシャーから解放するということもしました。
さらに、人間関係のストレスを感じないように、思い切って直属の上司を固定することをやめ、1カ月ごとに交代させることにしました。毎日、同じ相手に報連相をしていると、ストレスが溜まるからです。
上司もミレニアル世代で、ガツガツしていないので、部下をマネジメントする能力を身につけて出世することを、そもそも望んでいません。ですから、部下を固定しなくても問題ないと考えています。
人間関係を円滑にさせるため、その月の上司が部下にランチをご馳走する経費も、会社が出しています。夜の食事ではなくランチなのは、ミレニアル世代がワークライフバランスを重視することに合わせるためです。
「残業はさせない。休みも与えて、競争もさせない。そして上司もいない会社」
団塊世代の先輩方からは、「そんな会社を作るなんて、日本経済をダメにするつもりか」とお叱りがありそうですが、個人的な独断と偏見で言ってしまうと、これまでの「競争マネジメント」よりは、業績の面でも、会社の健全性の面でも、マシになると思っています。
私の会社では、毎月、社員と個人面談を行なっています。手前味噌になってしまいますが、ここに書いたように、ミレニアル世代の社員を腫れ物に触るように扱い、社内制度も彼らに合わせたことによって、上司について愚痴を言ったり、人間関係の悩みを相談したりする社員は、いっさいいなくなりました。業績も好調で、今年は最高益を出した昨年を上回り、同月比127%の実績を出すことができました。
真面目で、道徳的に正しい生き方を知っているミレニアル世代の若者には、企業の隠蔽体質、不正、あらゆるハラスメントを暴いてくれる正義感やモラルがあります。若者の新しい考え方は、古い企業体質を浄化してくれると思います。
更新:11月22日 00:05