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整理整頓は 「身近なものを小さくする」 ことから始めよう

2018年05月26日 公開
2023年03月14日 更新

清水章弘(プラスティー教育研究所代表)

「紙減らし」は、20分のまとめがコツ

 あえてサイズダウンすることで整理整頓を実現する、という方針は、企業経営を行なう今も徹底している。

「たとえば私は小さなマグカップを『ゴミ箱』として机の上に置いています。かさばらず、こまめに捨てに行く習慣もつくので、机が汚れないからです。

 また、こうした働き方を社内に浸透させる際には、あえて他の社員よりも小さな机を使って仕事をするようにしました。必要最低限のモノだけを机に置くことが、むしろ仕事の精度を上げる。そのことを率先垂範で社員に示したことで、自然と浸透していきました。今では終業後は何も置かないというルールが全社員に徹底されています。

 常に整理が行き届いているので、改めて片づけの時間を取る必要もなくなりました。年末も『大掃除ゼロ』です」

 清水氏のオフィスには「紙の資料」がほとんどないのも特徴だ。だが、単に「紙減らし」をしているわけではない。

「紙の会議資料はスキャンして破棄するのが基本です。ただ、スキャンする前に『復習』するようにしています。20分ほどの時間をかけ、自分の言葉でまとめたサマリーを作るのです。資料を破棄するのはそれが終わってからです。

 自分の文で書き直すことで記憶に残り、思考も整理できるのです」

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著者紹介

清水章弘(しみず・あきひろ)

㈱プラスティー教育研究所代表取締役

1987年、千葉県生まれ。東京大学在学中、学習塾「プラスティー」を設立。事業と学業を両立し、同大学大学院教育学研究科修士課程を修了。現在は学習塾経営の他、青森県三戸町教育委員会学習アドバイザーやタカミブライダル educational designer、NHK Eテレ『テストの花道ニューベンゼミ』出演、朝日中高生新聞や雑誌『螢雪時代』での連載などでも活躍。『現役東大生がこっそりやっている、すごい! 勉強のやり方』(PHP研究所)をはじめ著書多数。

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