2018年05月16日 公開
2023年03月16日 更新
営業パーソンは常にお客様から値踏みされている。「自分にとって、会社にとって役に立つ存在かどうか」という基準で。
ならば、商談の初っ端から相手にプラスの兆しを見せる営業を展開して、最も役に立つ営業パーソンというポジションをゲットしようではないか。
営業パーソンも1日に数件を訪問し、様々な商談をしているが、逆にお客様の方もたくさんの営業パーソンと日々面談を繰り返しているというわけだ。時間をとって会う価値がどのくらいあるかで、優先順位を付けているのだ。
仮に、お客様1人あたり年間100名の営業パーソンと会っているとすれば、彼ら、彼女らはザックリ「役に立つ上位2割、どちらでもない6割、役に立たない下位2割」といった具合に営業パーソンを格付けしている。
なので、このロジックを先読みして、まずは上位2割のポジションを獲得する方略を初っ端から展開していかない手はない。そのために最も効果的な方法が「相手にプラスの兆しを見せる」ことである。それを披露するタイミングは早ければ早いほどいい。
初回訪問時でも、ルートセールスの定期訪問であっても、雑談の後、“相手に役立ちそうな情報提供を展開する”タイミングがそれだ。
もちろん、挨拶直後の開口一番の話題として用いるのもいい。
具体的な“プラスの兆し”というのは、例えば
◇費用対効果が定量化できる
◇コストが10%下がる可能性がある
◇スタッフのマルチタスク化が自然に進められる
◇コンバージョンレートが12.5%~25%上がる
◇これまでできなかった新卒者の育成が可能になる
◇納期のリードタイム(所要期間)が25%短縮される
◇これまで採用できなかった学卒者を採用できる
◇紙での保存が不要になる
◇内定辞退者を減らせる
◇貿易実務専任者を置かなくて済む
といったことだ。
さらには、こうしたことをそのままの言葉で言うと、「眉唾(まゆつば)」に聞こえたり、うさん臭く聞こえてしまう危険性があるので、言葉ではない根拠、エビデンス(証拠)で示すのがコツになる。具体的には;
・先進事例や導入事例の「before and after」を端的に伝える
・解決策のヒントを示す
・相手先の業界での実績を話す
・比較表を示す
・デモを見せる
・サンプルを見せる
といった感じになる。
更新:11月22日 00:05