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売れない営業マン「5つの言動」とは?

2018年03月13日 公開
2023年03月23日 更新

一戸敏(エージェント代表取締役兼CEO)

一戸敏

2 お客様との距離を考えられない営業マン

お客様との距離には2つあり、一つは「物理的距離」、もう一つは「精神的距離」です。このお客様にとってどれくらいの物理的距離が心地よいのか、どれくらい心に寄り添ってあげるのがこの人にとってよいのか、どちらも意識するようにしなければ、絶対に売れる営業マンにはなれません。

相手にとって心地よい物理的距離は、人によって違います。それを知るためにはまず、場数が必要。とにかくどんな人とでも会って話すことです。

その際、単に話すだけでなく、距離感を意識しながら話してみてください。すると、「適度な距離感」を得た時の効果がどれくらい劇的かを体感できるはずです。

もう一つは、「身近の人5人」での訓練。

自分が日常的に会話する人を5人選んで、その人との距離感を常に意識しながら話してみるのです。特にこの辺に敏感なのは子供ですから、子供との距離感を意識するといいかもしれません。目線(目の近さ)、声の聞こえ具合、身体の接触度合い、そんな些細なことが子供との距離感を縮めるということ、誰でも経験していると思います。これはお客様にとっても一緒のことです。

 

自己開示するからこそ、共通点が見つかる

一方、精神的な距離を縮めるには、まず「自分を知ってもらうこと」です。いわゆる自己開示、情報開示ですね。

「自己紹介シート」みたいなものをお客様に渡している営業マンもいますが、これでは不十分。形式的な自己開示ではなく、通常の会話の中で自分の生い立ちや考え方、思想、なぜこの仕事をしているのかなどをきちんと順序よく伝えることです。

営業という仕事は80%のヒヤリング、20%の情報伝達で成立するものですから、まずは相手から情報開示をどれだけしてもらうかがカギになります。

では、相手の情報を開示してもらうのに一番効果的なのは何かと言えば、「共通点を見つけること」。だからこそ自分の情報を提示することで相手との共通点を見つけ出し、「相手が話しやすい環境」を作るのです。

残念ながら売れない営業マンは、この環境を作るのが下手なのです。

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著者紹介

一戸 敏(いちのへ・さとし)

保険代理店(株)エージェント代表取締役兼CEO

北海道札幌市出身。明治大学商学部中退。会計事務所勤務を経て28歳で保険業界に転身。営業マンとして数々のタイトルを獲得すると同時に、自身が経営する株式会社エージェントを大型化し、グループ全体で300名ほどの組織を形成し、グループ全体で取扱高100億以上の企業にまで成長させる。
住宅・不動産会社(株)FIND会長兼ファウンダー。米国保険ブローカーAgent America co.,ltd Director。保険業界の称号であるMDRT終身会員(18年連続登録)、MDRT COT11回登録、MDRT TOT2回登録。

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