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勉強は頑張らない。だから、うまくいく(上)

2018年03月03日 公開
2023年09月29日 更新

坪田信貴(坪田塾塾長/「ビリギャル」著者),ロザン(お笑いコンビ)

勉強と仕事の成果を高める「共通点」とは?

坪田 僕は受験の勉強って、「こんなに簡単なことないな」と思っていて。なぜかというと、「答え」があるからなんです。答えがあるということは解法があるということで、方法さえ間違えなければ、必ず正解にたどりつけます。

 でも芸人さんには、「答え」がない。答えがないことで成長することの方が断然難しいですよね。

菅 そうですね。でも、そっちのほうが自分には向いていると思いました。答えがないから、なんとか2人で答えを作ろうとする。それが合っているか間違っているかは別として、「この答えは、これな」という2人だけの共通の答えがあって、それを目指していくということが楽しかったんです。ただ、その方法を見つけるのには、学生時代の勉強が役に立っていますね。

――学生時代の勉強は、どのように仕事の役に立っているのでしょう。

菅 目標に向かって自分のやるべきことを組み立てていくスキルが身についたことでしょうか。受験だったら、目標の大学があって、受験の日は決まっていて、そこに向けてどう勉強していくかを考えますよね。僕の場合、ライブなんか学生時代の勉強のやり方と同じなんです。

ライブが1カ月後だとしたら、まずは「これから10日間、1日1ネタのペースで作って、残りの20日間でブラッシュアップすれば完成形を見せられる」と計画を立てます。そして、それを実行していき、得られた結果を分析して次に活かしていく。これを繰り返すだけです。

だから、よくこの仕事は大変でしょうって言われるけど、自分ではむっちゃ楽だと思っているんです。あまり頑張ってる感覚がないんで。

宇治原 僕から見たら、菅さんの仕事は大変だなと思います。僕は教科書と答えさえあればやる人間なので、菅さんはそんな僕のことを理解してくれて教科書(ネタ)を用意してくれているんです。

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著者紹介

坪田信貴(つぼた・のぶたか)

学習塾「坪田塾」塾長

心理学を駆使した学習法により、1,300人以上の子供を個別指導し、多くの生徒の偏差値を短期間で急上昇させた実績を持つ。2013年、著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)が大ヒット。その後も受験指導のみならず、企業の人材教育や起業アイデアの指導、講演活動等多角的に活躍中。

菅 広文(すが・ひろふみ)

ロザン/お笑い芸人

1976年、大阪府生まれ。大阪府立大学経済学部中退。ベストセラー『京大芸人』をはじめとする著書多数。近著に、『身の丈にあった勉強法』(幻冬舎)。

宇治原史規(うじはら・ふみのり)

ロザン/お笑い芸人

1976年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。その頭脳と知識を活かし、さまざまなクイズ番組で活躍する。

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