2018年03月03日 公開
2023年09月29日 更新
勉強は、しんどくて当然。そう考える人は少なくない。しかし、自分を追い込んだ挙句、結果が出なかったとき、「こんなに勉強したのに、結果が出ない。やはり自分はバカなんだ」と、気持ちが折れてしまうのではないだろうか。しかし、少し視点を変えれば勉強は上手くいく。そう指摘するのは、「ビリギャル」先生の坪田信貴氏と、京大芸人であるロザンの宇治原氏と菅氏。勉強に行き詰って悩んでいる学生や社会人に向け、「学ぶとはどういうことか」アドバイスいただいた。
――昨今、巷にはさまざまな勉強法を解説する書籍が溢れていますが、自分には合わず途中で投げ出してしまう方が多い。挫折しないで、勉強する方法はないでしょうか。
宇治原 全員に共通する条件をあえてひと言で表現するならば、それは「楽しい」ということではないでしょうか。僕の経験からすると、「苦しい」と感じるとしたら、勉強法としては正しくないと思います。僕は勉強が好きで、苦しいと思ったことは一度もないんです。
そう言うと、あんたは勉強ロボだからって言われちゃうかもしれませんが、「楽しめれば、伸びる」ということは、全員に共通するはず。だって苦しいことを続けたくないのは、皆さん同じですよね?
菅 宇治原さんは子供の頃、お母さんに「これで遊んでて」って計算問題を渡されて、ゲーム感覚で勉強する回路ができちゃったんです。かわいそうに。
坪田 なぜ勉強はすぐ飽きちゃうのに、ゲームは熱中できるかというと、ゲームには「成長感」があるからなんです。敵をやっつけたり、点数をゲットするたびに感じられる。経験値を積めばレベルが上がって、能力も高まったのが数値として認識できますよね。でも、勉強にはそれがない。だから勉強に疲れてゲームに手が伸びるのは、ある意味正しい(笑)。
一方で、勉強を続けられる人は、成長感を実感することが上手いんです。「いつもより10分も長く勉強できた!」「今回、答えを間違えたけど次は正解できそう」といった具合に、ごく小さな成長を楽しむことができるんです。その結果、自ずと成績が伸びていきます。
菅 多くの人は「勉強はしんどくて当然」と思い込んでいるフシがあるでしょう? それって、他人との比較に原因があると思うんです。でも本来、勉強は自分がいかに成長できたかを突きつめていくべきで、他人は関係ないはず。ただ、「受験」になると、みんな人と比べて、自分を追いつめて挫折してしまう。そこに苦しさがあるような気がしますね。
更新:11月22日 00:05