2018年03月19日 公開
2023年03月23日 更新
次に、YouTubeでのアピールについてお話しします。LINE@が営業における成約や顧客との関係性維持のためのツールとすれば、YouTubeは集客のツール。言わば無料で使える不特定多数に向けたコマーシャルツールです。
YouTubeの優れたところは、グーグル検索と抜群の好相性である点です。YouTubeへの動画投稿本数が多ければ多いほど、グーグル検索に反映されやすくなります。動画を投稿すると最短3時間で検索の上位に表示されるケースもあるのです。
実際にそれを活かして知名度を高めた企業は多数あり、たとえば熊本県のある仏具店は、年間7,000本の動画を投稿し、「熊本 仏壇 リフォーム」で検索するとその店の動画が1ページ目から多数ヒットします。「熊本の仏具店と言えばあの店」と言われるほど有名になり業績を伸ばしました。
動画投稿に関しては、注意点が3点あります。
(1)短い動画を数多くアップする
長い尺だと挫折しやすいうえに、観る人も短いほうが観やすいので、一分間で充分です。
(2)編集は不要
動画配信というとつい、映像のクオリティや音楽や演出に凝ったものをと考えがちですが、人はそうした点では商品を選びません。信頼できる相手から商品を購入するものです。情報をわかりやすく伝え、動画そのもののクオリティにはこだわらないことです。
(3)内容はワンパターンでOK
店内にある商品の紹介や挨拶など、内容をパターン化してルーチンワークにしましょう。無理にバリエーションを増やそうとすると挫折しやすくなります。
以上の3点に注意しましょう。
そのうえで重要になるのが、タイトルや説明文に使うキーワードです。キーワード検索で引っかかりやすい言葉にすれば、より多くの人に動画を見てもらえる可能性が高まります。
ここでやってしまいがちな間違いが、専門用語や売り込みの言葉を使ってしまうことです。そうした「自分が売り込みたいこと」よりも「相手が検索したい言葉」に設定するべきです。
たとえば、エステ店のホームページ等でよく「セルライト除去」という言葉を見ますが、セルライトという言葉を知らない人は「皮膚の凸凹」などの言葉で検索することがあります。このように顧客の悩みや知りたいことに即した平易な言葉を使うのが良いでしょう。
すなわち顧客との商談や雑談の中にヒントがあるということです。日々の仕事の中で、相手が言った言葉をメモしておき、タイトルを決める際に試しに使ってみましょう。
説明文のスペースには自社サイトのURLとともに「LINE@登録者獲得用ランディングページ」のURLを掲載して、「LINE@」への誘導を強化することもお勧めします。
《『THE21』2018年3月号より》
更新:11月22日 00:05