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朝礼は月10時間のムダ! 「いらない業務」を減らす方法

2017年12月28日 公開
2023年03月23日 更新

伊庭正康(らしさラボ社長)

休暇を取りたくても、仕事が忙しくてなかなか休めない...。研修会社「らしさラボ」代表の伊庭正康氏も、かつてそう嘆いていたという。

しかし、仕事のやり方を見直したことで、長期の休みがとれるようになり、頻繁に海外旅行に行けるようになったそうだ。その「仕事の見直し」ポイントとは?(取材・構成=杉山直隆)

※本稿は、『THE21』2017年12月号特集「本当に疲れが取れる40代からの休息術」より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

「余裕があるときに」では一生休めない!

1、2日程度ならともかく、1週間程度の休みを盆と正月以外に取るのは難しい...、そう考えている人は多いと思いますが、私は、仕事に対する考え方を変えれば、誰でも取れるようになると思います。

休暇を取るためのコツは、まず、半ば強引にでも、休む日程を決めてしまうことです。多くの人は、仕事の状況を見ながら、「余裕がある時に休もう」と考えがちですが、それではいつまで経っても休めません。

余裕があるかどうかわからなくても、休むと決めてしまい、旅行の予約などをすれば、仕事を前倒しせざるを得なくなります。

すると、どうすれば限られた時間内に仕事を終わらせることができるか、必死で考えるようになります。結果、どうにかなるし、仕事を素早く終わらせる方法も見つかるものです。

仕事の忙しさを気にせずに、休みを入れることに罪悪感を抱く人もいるかもしれませんが、私は、休暇は仕事と同じくらい重要なことだと考えています。

リフレッシュすることで生産性が上がったり、見聞を広めることで創造性が高まったりすると考えれば、休暇は仕事のパフォーマンスを高めるために必要な投資です。遠慮はいりません。

以上の考え方は、残業を減らすうえでも効果的です。余裕があろうとなかろうと、夜に予定を入れてしまえば、残業しなくて済む方法を本気で考えます。

 

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著者紹介

伊庭正康(いば・まさやす)

〔株〕らしさラボ代表取締役

1969年、京都府生まれ。1991年、リクルートグループ(求人情報事業)入社。営業としては致命的となる人見知りを、4万件を超える訪問活動を通じ克服。それでもリーダーになるのは避けていたが、ある時リーダーに抜擢されたことから一念発起。当初は「任せ下手」で苦しむも、うまくいっているリーダーの行動を徹底的に観察するなどして、独自かつ効果的な「任せ方」を体得。その結果、プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞(社内表彰は累計40回以上)。営業部長、〔株〕フロムエーキャリアの代表取締役など、重要ポストも歴任する。
短期間で成果を出す手法を駆使して「残業しないチーム」を実現したこと、また管理職を務めていた11年間、メンタルダウンする部下や入社3年以内の自主退職者を1人も出さずに済んだことが、ひそかな自慢。
2011年、企業研修を提供する〔株〕らしさラボを設立。営業リーダー、営業マンのパフォーマンスを飛躍的に向上させるオリジナルの手法(研修+コーチング)が評判を呼び、年間260回にのぼるセッション(営業研修・営業リーダー研修・コーチング・講演)を自ら行なっている。リピート率は95%。

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