THE21 » キャリア » 急成長する人が実践している「リフレクション」とは?

急成長する人が実践している「リフレクション」とは?

2017年10月02日 公開
2023年03月23日 更新

新井宏征(スタイリッシュ・アイデア代表取締役)

新井宏征

「振り返り」はいつ、どこでやればいいのか

振り返りのタイミングも重要です。大きなプロジェクトや提案に取り組んでいた場合は、それらが終わった直後、記憶が新鮮なうちに取り組みます。ただし、プロジェクトなどが完了するまで振り返りを行うのを待つ必要はありません。プロジェクト期間中、定期的に振り返ることで、それまでの経験からの学びを活かし、それ以降のプロジェクトの進め方をより良くするための具体的な行動が明確になるはずです。

私の場合は毎週末に、普段使っている手帳を使ってKDAを使った振り返りをしています。その1週間を振り返り、仕事の種類に関係なくKDAを洗い出し、特にDのやめること、Aの新たに始めることを念頭において、翌週の計画を考えるようにしています。

紙とペンさえあれば、あるいはパソコンやスマホのメモ機能を使えば、いつでも簡単にできるKDAの振り返りを使って、日々の貴重な経験から学びを引き出し、「実践できる」状態へのステップアップを目指していってください。

著者紹介

新井宏征(あらい・ひろゆき)

スタイリッシュ・アイデア代表取締役

株式会社スタイリッシュ・アイデア代表取締役。産業技術大学院大学 非常勤講師。
SAPジャパン、情報通信総合研究所を経て、2013年より現職。シナリオプランニングやプロダクトマネジメントなどの手法を活用し「不確実性を機会に変える」コンサルティングやワークショップを提供。東京外国語大学大学院修了。University of Oxford Said Business School Oxford Senarios Programme修了。
主な訳書に『成功するイノベーションは何が違うのか?』、『プロダクトマネジャーの教科書』、『90日変革モデル』(すべて翔泳社)、主な著書に『世界のインダストリアルIoT最新動向2016』、『スマートハウス/コネクテッドホームビジネスの最新動向2015』(インプレス)などがある。

THE21 購入

2024年12月

THE21 2024年12月

発売日:2024年11月06日
価格(税込):780円

関連記事

編集部のおすすめ

ストレスを「部下の成長につなげる工夫」がメンタルダウンを防ぐ

白波瀬丈一郎(慶應義塾大学ストレス研究センター副センター長)

これから10年、伸びる業界・沈む業界

池上浩一(野村ホールディングスシニア・コミュニケーションズ・オフィサー),渡邉正裕(ジャーナリスト/MyNewsJapan社長兼編集長)

神田昌典が「本棚に残した」24冊とは?

神田昌典(経営・マーケティングコンサルタント)