2017年09月25日 公開
もう一つ、40代になったらぜひ心がけてほしいお金の使い方があるという。それは、「人の役に立つ使い方・稼ぎ方」を意識することだ。
「人に喜ばれるために使うお金、人に喜ばれることで得るお金を、私は『幸せなお金』と呼んでいます。この『幸せなお金』の流れを作ることを意識してみましょう。
たとえば私の先日の講演会でのことです。全国のみならず、世界中からいらした1,200人の参加者に、一輪ずつバラをプレゼントしました。それだけを見ると、相当なコストです。でも、皆さんに喜んでもらいたいと思い、プレゼントしました。
ちょっとしたサプライズに対して皆さん喜んでくれました。それがクチコミとなって、ファンも増えました。そうやって幸せにプレゼントしたお金の流れは人に与えた価値の大きさに比例して規模が拡大するのです。
今後の私の目標は、国を越えてハッピーマネーの輪を広げること。本の印税で世界中の若者を日本に招待して文化に触れてもらうプロジェクトをやりたいと考えています。
あなたが使おうとしているお金は、誰かを喜ばせることができるのか。あなたがどんなルートを進むにせよ、それを今一度考えてみましょう」
「そんな壮大な夢など、自分には描けない」と感じる人もいると思うが、本田氏は「焦らなくていい」と言う。
「お金というものは、努力に応じた額が年々積みあがるものではありません。試行錯誤の時期は鳴かず飛ばずで、あるときピントが合うと堰を切ったように入ってくるもの。私の周囲の成功者たちも皆そうでした。
最初に述べたとおり、40代は『最後のチャンス』。まだまだ逆転できる時期です。ぜひ、諦めずに幸せなお金の流れを実現してほしいと思います」
『THE21』2017年9月号より
取材構成 林加愛
写真撮影 まるやゆういち
更新:11月24日 00:05