2017年05月19日 公開
2017年05月19日 更新
スペインは、地域によって街の雰囲気がまったく異なる。
街中にモデルニスモ建築の建物が立ち並ぶ、北東部のバルセロナ。
都会でありながら中世の雰囲気を多く残す、中央に位置する首都・マドリード。
アフリカに近く、素朴でエキゾチックな南部のアンダルシア。
そして、森林の深い緑が美しいバスク地方をはじめとする北部。
スペイン旅行というと、バルセロナ、マドリード、アンダルシアが定番だが、近年、北部が注目を集めているように感じる。
『CREA Traveller』2015年春号を中心にまとめたこのムックには、北部の中心地域であるバスク地方の魅力の数々が載っている。
バスク地方は、スペインでありながら、バスク語を話すバスク人が住む独特の文化が守られた自治州。
フランスとの国境に近く、美しいビスケー湾に面したサン・セバスチャンは、バスク旅の中心となる町だ。
バスクの魅力の1つは、なんと言っても食。
いまや世界中で人気のタパス「ピンチョス」の発祥の地とも言われ、海の幸を中心とした様々なピンチョスは、見た目にも美しく、もちろん美味しい。リオハのワインとの相性も抜群。バル巡りはスペイン旅の醍醐味の1つでもある。
そんなピンチョスを食べられるバルやレストランの紹介から始まり、世界遺産や古城ホテル、美術館と、バスクを満喫できる案内がたっぷり入っている。
スペイン北部への旅のお供に持って行くのもよし、ただ見ているだけでも美しく、美味しそうで、幸せな気分が満ちてくる。
ちなみに、10年以上も前に私が留学していた南部の町・グラナダの紹介もちょこっとあり、あの頃と変わらない街の様子やバルの写真に心が踊る。
グラナダのバルは、飲み物を頼むとタパスが無料でついてきて気前がいい。
スペイン旅を考えている人は、ぜひグラナダのバルにも立ち寄ってみてほしい(北部からはちょっと遠いけれど)。
執筆:THE21編集部 K(「雑誌」担当)
更新:11月23日 00:05