2017年05月09日 公開
2023年01月30日 更新
自身のタイプを見て、どう感じただろうか。「すべて当てはまる」という人も、「一部は当てはまる」という人までさまざまだと思うが、どれ一つとして心当たりがない、という人は、むしろ少ないのではないだろうか。
アンケートや識者へのインタビューから、40代を後悔している人、あるいは「このままだと後悔する」という懸念を持つ人には、大きく三つのパターンがあることが見えてきた。
一つは、「伸び悩み」について。「こういう能力を磨いておけばよかった」という「スキル」に対する後悔である。
40代は、プレイヤーとして「ベテラン」と呼ばれる時期。効率的に仕事がこなせるようになる一方、新しいスキルを身につける機会がどうしても減りがちだ。ただ、今持っているたった一つのスキルだけで、今後も生き残るのは難しい。
なるべく残業時間を減らすなどして「勉強」の時間を設けることも必要だが、可能ならば「新事業を立ち上げる」「別部門への異動を願い出る」など、仕事でのチャレンジで新しいスキルを伸ばすことができれば理想だろう。
また、今の中間管理職の多くは、マネージャーである以上にプレイヤーとしての活動が求められる。だからといってマネジメント能力を磨かないと、いつまで経ってもプレイヤーからは脱却できないし、新たな能力を磨く時間も得られない。
つまり「伸び悩み」を後悔しないためには、マネジメント能力の強化と仕事の効率化を図りつつ、新たな分野へのチャレンジをしていく必要があるのだ。
もう一つは、「キャリア」についての後悔だ。ある日突然、今の自分の仕事や会社がなくなるかもしれない時代。そうなってから初めて「自分の市場価値」に気づき、愕然とするのでは遅い。
ここで必要なのは「一本道のキャリアから、複線のキャリア」への意識の切り替えだろう。「会社に貢献し出世を目指す」というキャリアが悪いわけではないが、そういう人も一度、「それとは別のキャリアは考えられないか」を検討してみるといいだろう。
そこで、ぜひやってみていただきたいのが、「自分の能力の棚卸し」だ。
自分は今までどんな仕事をしてきて、どんなスキルを持っているかを改めて書き出してみる。その結果、自分の能力に不安があるようなら、それを伸ばすべく努力をすればいい。転職をする・しないにかかわらず、「会社から出ても使える能力」を得ることは、本業にも必ず役立つ。
更新:11月22日 00:05