2017年02月03日 公開
2017年08月10日 更新
モーリタニアのお茶は、日本の茶道より面倒。高い位置からコップに注ぎ、それをポットに戻すことを延々と繰り返し、3杯でワンセット。コップは使い回し。
人類発祥の地でありながら、ラストフロンティアと呼ばれているアフリカ。砂漠に飲み込まれた道路を目の当たりにして、軽自動車でアフリカを縦断するお門違い感を噛み締めています。
西サハラの南の国境に、「No man's land」と呼ばれる恐怖の緩衝地帯があります。灼熱の土漠に地雷が眠り、道路標識が一切なく、わずかな道筋すらない石だらけの三途の川。
「勝手に走ると死ぬでーっ」と叫ぶガイドを振り切り、薄氷を踏む思いでアクセルをふかし、わずかなガイド料をケチったことを命がけで後悔しつつ、モーリタニアまで渡り切りました。
2、3年寿命が縮まった気がしなくもありませんが、元気です。
砂に埋もれた村の女学生。右側のミイラは恥ずかしがりの娘さん。
モーリタニアといえば、国名を知っていたのか知らなかったのかもわからないほどの薄い印象。
世界一、日本にタコを輸出していますが、世界ランキング160位の開発途上国です。
国土の75%が砂漠。1995年からの10年間だけでも、国土の15%がさらに砂漠化。開発される暇なく、国全体が世界遺産になりそうです。
サハラ砂漠を南へ。
真っ平らな大地に家が脈絡なく散らばっているものの、一筋の道もなかったりします。
家があって道がないとは、ありそうでなさそうなシュールな町かど。どの方向にも歩けるだだっ広い大地のなせる技で、足跡は風と砂が消し去ります。
「道、歩かざれば道知らず」とは、知ったかぶりした拙者の格言ですが、道を歩かないモーリタリア人にとって、信号は猫に小判。
赤信号で停まると、追突されかねません。秩序のある信号無視が繰り広げられています。
更新:11月23日 00:05