2016年11月12日 公開
2023年05月16日 更新
「荷物が多いとき用」と「少ないとき用」、それぞれのカバンについて、選び方や使い方のポイントをお話ししましょう。
まず、「多いとき用」としては、開口部が広くてマチがあるカバンを選ぶこと。最近増えてきたビジネストートバッグやビジネスリュックなどがお勧めです。カメラメーカーが作っているメッセンジャーバッグにも良いものがあります。
ポイントは、仕切りやポケットがやたらと多いものよりも、空間がだだっ広いものを選ぶこと。仕切りがあったとしても、柔らかくて融通が利くものにしてください。
使い方としては、カメラなどの大きいものはそのまま、文具や充電器などの細かいモノはそれぞれポーチにまとめて入れて、どんどん入れていくだけです。
ただし、縦にして入れるのがポイント。水筒やペットボトル、折り畳み傘などはもちろん、文具などを入れるポーチも縦長のものを選んで、カバンの中に立てるようにします。縦長のポーチは100円ショップでも売っていますし、もちろん、こだわって良いペンケースを使ってみるのも楽しいものです。
ノートや書類、タブレットのような平たいモノは、立てて入れたモノの隙間に差し込めばいいでしょう。
開口部が広いカバンに、モノを縦にして入れれば、開けたときにひと目でどこに何があるかがわかりますし、取り出しやすい。モノの定位置まで決めて細かく管理するより、これくらいの整理のほうが、かえって使い勝手がいいのではないでしょうか。
ちなみに、仕切りやポケットが多いカバンは、そのぶん布の量が多いので、重くなります。また、見た目よりも実際の容量が小さい。逆に、仕切りやポケットが少ないカバンは、容量のわりにかさばらず、軽い。これもメリットです。
「荷物が少ないとき用」としては、最近増えている薄マチのブリーフケースがお勧めです。A4サイズがギリギリ入るくらいの大きさで、重量も軽い。肘にかけたまま電車の吊り革をつかめるくらいのものです。
ここに、文具、スマホやタブレット、スマホのバッテリーとそれにつなぐケーブル類くらいの、本当に最小限の荷物を入れるのです。
「少ないとき用」のカバンを選ぶときのポイントは、「荷物が一番少ない日の、一番大きい荷物は何か?」を考えること。すると、自動的にサイズが決まります。ちなみに私の場合は、「折り畳み傘」です。
部屋の中にあるモノと比べれば、カバンの中にあるモノの量はたかが知れています。細かく整理しなくても、どこに何があるかがすぐにわかって、すぐに取り出せ、すぐに戻せれば十分、と考えればいいでしょう。
《取材・構成:川端隆人》
《『THE21』2016年11月号より》
更新:11月24日 00:05