2016年09月05日 公開
2023年05月16日 更新
英単語の意味を辞書や単語帳に書いてあるとおりに覚えようとしないことも大切です。
たとえば、lieは「横たわる」、layは「横たえる」と辞書や単語帳には書かれていますが、このまま覚えるのは難しい。なぜなら、私たちは普段、「横たわる」とか「横たえる」とかいう言葉を使わないからです。「ネコがソファに横たわっている」ではなく「ネコがソファにいる」と言うし、「駅前に自転車を横たえてきた」ではなく「駅前に自転車を置いてきた」と言いますよね。lieは「いる・ある」、layは「置く」と覚えればいいのです。
normという英単語も、辞書には「(社会の)標準的な状態」「(行動様式の)規範」などと、いろいろ難しい訳語が載っていますが、文字のとおりに「ノルマ」と覚えてしまって問題ありません。
また、語源を知ることで、英単語同士を関連づけることも、楽しく覚えるのに有効です。
たとえば、volveは「回転する」という意味だと覚えておけば、「revolve」「revolution」「involve」「evolve」といった単語の意味が覚えやすくなります。同様に、enが「中に込める」という意味だと知っていると、enから始まる「enjoy」「enable」などの単語や、enで終わる「happen」「lessen」など、数多くの単語が覚えられます。
こうした語源に関する知識は、しばしば「雑学だ」と思われてしまいます。しかし、そうではありません。単語を覚えるために必要な知識だと、私は考えています。予備校でも、英単語の授業を設けてしっかり教えていました。
更新:11月22日 00:05