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自分としっかり向き合うために。女子大生社長の「びっしり」ノート

2016年08月23日 公開

椎木里佳(AMF代表)

 

細かいタスクを書かない理由とは?

 ノートが「思考の整理」用だとすると、情報の記録はどうしているのだろうか。

「授業中にパッと思いついたアイデアは、そこらへんにある紙に書きます。小テストの紙の裏とか(笑)。書いたメモは、なくす前に写真を撮っておきます」

 さらに「他にも中学生の頃から使っているノートがあります」と紹介してくれたのが、「やることノート(ビジネス用とプライベート用)」だ。

「ビジネス用のほうは、最初に『起業する』と書いてあります。他には『本を出す』とか『オフィスを持つ』とか。実現して、ピッと線で消す瞬間が好きです」

 プロジェクト級の「やること」だけを書き、細かいタスクを書かないのは、実現したときに線で消す達成感を大事にしたいからだという。

 メインのノートも「やることノート」も、書く事柄を厳選しているだけに、1冊のノートとつきあう時間が長くなる。

「どんどんページを使ってしまいたくはないですね。だから、ちょっとしたことならノートを使わずに手近な紙ですませるのかもしれません。ノートを人生の伴走者として大切に使っている感じです」

 

《取材・構成:川端隆人  写真撮影:永井 浩》
《『THE21』2016年8月号より》

著者紹介

椎木里佳(しいき・りか)

〔株〕AMF代表取締役

1997年、東京都生まれ。中学3年生(15歳)で〔株〕AMFを創業。「女子高生社長」として知られ、都内の高校に通いながら、全国70名からなる女子中高生マーケティング集団「JCJK調査隊」の企画運営やスマートフォン向けアプリ開発などの事業活動を展開。2015年、〔株〕TOKYO GIRLS COLLECTION、タグピク〔株〕、〔株〕MAKEY の顧問に就任。『サンデー・ジャポン』(TBS系列)、『人生が変わる1分間の深イイ話』(日テレ系)、『あさイチ』(NHK)など、メディア露出多数。近著に『大人たちには任せておけない! 政治のこと』(マガジンハウス)がある。

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