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「仕事より健康優先」がハイパフォーマンスを実現する

2016年07月21日 公開
2023年05月16日 更新

熊谷正寿(GMOインターネットグループ代表)

 

健康を維持するための熊谷流「五つのポイント」

 熊谷氏は、運動だけではなく、「健康を維持するための五つのポイント」を意識しながら、日々の生活を送るようにしているという。その五つとは、(1)毎日の運動、(2)1日7時間半の睡眠(3)バランスの取れた食事(4)定期的な健康チェック(5)ポジティブシンキングである。

「睡眠については、人は90分単位でレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを回していて、『90分×5サイクル』の7時間半の睡眠時間が理想であると言われています。事実、7時間半程度の睡眠時間の人が、統計的にも最も長寿だということです。そこで、私も毎日7時間半の睡眠を取ることを目標にしています。

 また食事は、産地を確認した野菜を中心にして、良質の魚や肉を少量摂るようにしています。食べるときには、『ベジファースト』といって、まず野菜から口にします。時々マスコミなどで、『これを食べると身体に良い』などと取り上げられて流行になる食材や食事法がありますが、それらはあくまでも参考にする程度に留めています。その食材がどんなに身体に良いとしても、栄養バランスが偏ってしまったら、健康に良いわけがありませんから。流行に惑わされず、絶対に間違いのないことをすることを心がけています。

 定期的な健康チェックについては、年2回人間ドックに行っている他、さまざまなチェックを行なうようにしています。たとえば、身体の免疫細胞の状態をチェックしたうえで、細胞の働きを活性化させるための免疫細胞療法も定期的に受けています。最先端の予防医学の中でも効果が高いと思われるものは、積極的に取り入れるようにしています。

 そして、健康を保つうえでは、心の状態を健全にしておくこともとても大切。いつもポジティブシンキングで物事に向き合うようにしています。

 とはいえ、これらのことを、いつも完璧にできるわけではありません。たとえば、十分な睡眠時間を確保できないこともあります。そんなときは、昼寝をすることで帳尻を合わせるようにしています。食事についても、会食で食事をご馳走になっているのに食べ残すわけにはいきませんから、美味しく全部いただいて、そのぶん、他の食事の量を減らしています。

 こうした生活を送ることで、おかげ様で健康状態は非常に良好です。人間ドックに行くと『こんなに数値が良いのは1,000人に1人ぐらいです』と言われたこともあるぐらいです。食生活や生活習慣のカウンセラーから、『どんな生活を送ればこんな健康状態が保てるのか、教えてください』と言われました(笑)」

 

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50代に入って「運動優先」を宣言した >

著者紹介

熊谷正寿(くまがい・まさとし)

GMOインターネット〔株〕代表取締役会長兼社長 グループ代表

1963 年、長野県生まれ。東証一部上場企業グループのGMOインターネットグループを率い、日本を代表する総合インターネットグループを目指す。グループは上場9社を含む87社、スタッフは4,800名を超す。2015年度財界「経営者賞」など受賞多数。主な著書に『一冊の手帳で夢は必ずかなう』(かんき出版)など。

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