2016年04月24日 公開
A ルールではありませんが、香りの変化を楽しめます。
グラスを回す「スワリング」は、ワインを空気に触れさせ、香りを開かせるために行なうもの。ルールではないので必ずやる必要はありませんが、ワインは数あるお酒の中で最も香りを楽しめるので、スワリングによる香りの変化をぜひ楽しんでください。
ただし、グラスに注がれてすぐに回すのはもったいない。まずは回す前の香りを楽しみ、それからスワリングをすれば、前後の変化をしっかりと感じ取れます。
グラスを持ち上げて回す人もいますが、あれは思った以上に難しいもの。初心者はテーブルに置いたまま回すほうが安心です。右利きの人は反時計回りに、左利きの人は時計回りに回せば、万が一こぼしても周囲の人にかかるのを防げます。
A むしろ冷蔵庫に入れておきましょう。
ワインの適温は、「軽い白」が6〜7℃、「重い白」が11〜12℃、「軽い赤」が16〜18℃、「重い赤」が20℃前後です。「赤は常温でいい」と思っている方も多いのですが、重めの赤でさえ適温は20℃。夏場に部屋に置いていたら、すぐに劣化してしまいます。
実はワインの世界で言う「常温」は18世紀のフランスの気温を基準としています。つまり、温暖な日本よりも涼しい気候での「常温」を想定しているのです。ワインを買ったら、遮光のために新聞紙を巻き、温度変化の少ない冷蔵庫の野菜室へ。冷蔵庫の標準温度設定は約4℃なので、重めの赤ワインなら飲む1時間ほど前に冷蔵庫から出し、適温まで上がったところで楽しむと良いでしょう。
A 基本は「軽いもの→重いもの」の順番で。
基本は「軽いもの→重いもの」「辛口→甘口」「若いワイン→熟成したワイン」の順番で飲むのがお勧め。シンプルなものから、個性の強いものや味わいが複雑なものへと移っていくのがいいでしょう。たとえば「清涼感のあるスパークリングワイン」→「軽やかでフルーティな白」→「コクのある白」→「酸味のある軽めの赤」→「どっしりした重めの赤」などです。
最初はプロに任せてしまうのも手です。最近は、ソムリエが料理に合わせてグラスワインをペアリングしてくれるレストランも増えています。もちろん、飲む順番も考慮して出してくれるので、まずはお手本として、こうしたお店を利用するのも勉強になるはずです。
更新:11月23日 00:05