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やってはいけない!「海外旅行のタブー」

2015年07月01日 公開
2015年07月03日 更新

千葉千枝子(観光ジャーナリスト)

国別「やってはいけない」タブー

タイ
国王の写真を汚す

タイでは、街中の屋台に至るまで、あらゆるところに国王の写真が飾られています。それを汚したり、いたずら書きをしたりすると不敬罪に問われ、外国人であっても禁固刑が科されますから、絶対にしないでください。

シンガポール
ガムの持ち込み

ゴミを路上に捨てると罰金が科せられることはよく知られていますが、ガムは入国時に持ち込むことすら禁止されています。

台湾
台北のMRT(地下鉄)車内でガムを噛む

一切の飲食が禁止されていて、ガムを噛むことも例外ではありません。

米国
12歳以下の子供を部屋において出かける

日本人が多く訪れるハワイ州をはじめ、米国の各州では州法によって児童虐待と見なされ、罪に問われます。子供が入店できないレストランもよくありますので、そこで夫婦で食事をするときなどは、ホテルが用意しているベビーシッターサービスを利用するか、他の大人に見てもらうようにしましょう。

英国
裏ピース

手のひらを内側に向ける裏ピースは、英国や豪州では卑猥な意味になります。手の仕草は思わぬ意味に受け取られることがありますから、海外では不用意にするべきではないでしょう。

ドイツ
ナチス式敬礼

直立の姿勢で右手の指をピンと張り、右腕を斜め上に、手のひらを下にして突き出すジェスチャーをすると、民衆扇動罪に問われます。冗談ではすまされません。ヒトラーやナチスを礼賛する言動も同様です。

UAE
カップルが手をつなぐ

ドバイがあるUAEでは、公共の場で未婚の男女が踊ったり、手をつないだりすることを禁じています。空港内など外国人が多いエリアを少し離れたら、現地の習慣に従いましょう。

<『THE21』2015年5月号より>

<取材・構成:前田はるみ>

著者紹介

千葉千枝子(ちば・ちえこ)

観光ジャーナリスト

観光ジャーナリスト。中央大学客員講師、横浜商科大学兼任講師。大学卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)に入行。シティバンクを経て、JTBに入社。1996年、千葉千枝子事務所設立。運輸・観光全般に関する執筆、講演活動を行ない、テレビ・ラジオにも多数出演。NPO法人交流・暮らしネット理事長。日本観光研究学会、日本旅行業女性の会などに所属。
著書に『JTB 旅をみがく現場力』(東洋経済新報社)、『観光ビジネスの新潮流』(学芸出版社)などがある。

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