2015年07月01日 公開
2015年07月03日 更新
心身のリフレッシュ、あるいは充実した家族サービスのため、夏休みに海外旅行を計画している人もいるだろう。ただ、海外では、生活習慣や宗教などの違いから、日本人が知らずにやってしまって顰蹙を買ったり、場合によっては犯罪に問われてしまったりすることさえある。楽しい思い出を台無しにしないために、最低限押さえておくべき海外旅行のタブーを紹介しよう。
ドレスコードがあるような高級レストランへアポなしで出かけるのはマナー違反です。事前に電話などで予約しておきましょう。レストランに着いたら、勝手に席に着かずに、配席担当スタッフに案内してもらいます。
日本でも同じですが、食べきれないほどたくさん取るのはマナー違反。食べられるぶんだけを、お皿に乗せるようにします。ただし、韓国や中国では、食べきれないほどたくさんの料理を出すのが客人へのもてなしとされていますから、無理して全部食べず、残して満足を示すことがホストへの礼儀になります。
テーブルの上や遠くにある調味料を取るときは、静かな声でスタッフを呼ぶか、最も近い人にお願いして取ってもらうようにします。手を伸ばして自分で取ってはいけません。
食事が終わったあとの支払いは、「Check, please.」と言って、席で行ないます。間違ってもレジまで歩いていかないようにしましょう。
多くの国で禁煙法が導入されており、公共の建物やレストランでは全面禁煙、もしくは喫煙所の設置が義務づけられています。ヨーロッパには喫煙所が多く設置されていますが、北米や一部のアジアでは非常に限られた場所でしか吸えません。ただし、交渉をしてみると、喫煙できる方法を教えてくれることがあります。
たとえば、マニラで「全館禁煙」なのに「1,000ペソ払えば喫煙できます」と書かれているホテルに泊まったことがあります。この料金はクリーンアップ料金だということでした。また、台湾のホテルでは窓が開かない客室がほとんどなのですが、「タバコを吸いたい」とフロントに相談すれば、「風呂場でなら吸っていい」と教えてもらえたりします。台湾では21時を過ぎれば喫煙が許されるため、レストランや居酒屋で客が21時になるのを待ち構える光景も目にします。
まずはホテルのドアマンや現地の人に「スモーキングエリアはどこか?」と尋ねるといいでしょう。
イスラム教の戒律では飲酒が禁じられています。お酒を提供しているレストランや外国人が泊まるホテルのバーなどで飲むようにしましょう。イランなどの戒律が厳しい国では、アルコールを提供する店自体も限られます。また、ラマダンの断食期間中は、飲酒に限らず、食事を摂る姿もおおっぴらに見せない配慮が必要です。ただし、マレーシアやインドネシア、トルコなど、戒律が緩やかな国では、アルコールを提供するレストランが多く、スーパーでも豊富な種類のアルコールが売られています。
海外のビーチでは一般的に飲酒が禁止されています。リゾートライフを楽しみたいなら、ホテルなどのプールで、プールサイドに設けられたバーカウンターを利用しましょう。
飲酒が許される年齢は国によって異なります。たとえば米国では21歳以上なので、20歳だと違法。購入するときにパスポートで年齢を確認されます。ヨーロッパでは20歳未満でも飲酒できる国が多いです。
とくにアジアでは、街中で流しのタクシーを拾って乗らないほうがいいでしょう。不当に高い料金をふっかけられたり、わざと遠回りされることがよくあるからです。空港から市中への政府公認タクシーがある国では、それを選ぶこと。街中なら、最寄りの高級ホテルまで歩いて行き、ホテルが契約しているタクシーを呼んでもらえば安心でしょう。自分がそのホテルに宿泊していなくても問題ありません。帰りは、レストランなど、訪れた先でタクシーを呼んでもらいます。多くのホテルでは住所が現地語で書かれたカードをフロントに用意しているので、それを携帯しておき、運転手に見せればスムーズです。
日本では挨拶せずに店に入るケースが大半ですが、海外で店に入るときは「Hello!」と挨拶するようにしましょう。また、「MayI help you?」と声をかけられ、接客を断わるときは、「Just looking, thank you.」ときちんと返答しましょう。
一流ブランド店では、店員は手袋をして商品に触るなど、商品の取り扱いに気を遣っています。客も、陳列してあるからといって勝手に手に取るのはNG。ショーケースの中の商品を勝手に取り出そうとすると、万引きを疑われるおそれもあります。必ず「Can I try?」と聞いてから試着や試用をしましょう。
更新:11月22日 00:05