会社という組織で評価される人の話し方の特徴として、何よりもまずは「上司(=評価者)が重視するポイントを知っていること」が挙げられます。
たとえば、ひと言で「実績」と言っても、売上げ重視なのか利益重視なのか、あるいは客数重視なのかは、上司によって違うものです。利益を重視する上司なら、たとえ大きな売上げを上げても利益が少なければ評価しないし、逆もまた然り、というわけです。
評価される人は、上司の価値観をよく知っています。上司がそうした内容を自ら話してくれるような関係性を築いているのです。それは、日頃からコミュニケーションを上手く取っているからに他なりません。そこで、話し方というスキルが重要になってくるのです。
たとえば、ちょっとした雑談のとき。良い反応を返してくれる部下がいたら、何かと話しかけたくなるものです。頻繁に雑談をする関係性を築ければ、仕事のことについても話しやすくなります。「役員会でこんなことがあって……」などという話も、いずれしてくれるかもしれません。その中で、相手の価値観を探ることができるのです。
上司も人間ですから、話しかけやすい部下と話しかけにくい部下がいるのです。評価されたいと思ったら、まずは「話しかけやすい部下」になること。そのためには三つ、実践すべきことがあります。
一つは、雑談上手になること。重要なのは、相手の気持ちを受け止めて返すことです。
もう一つは、なるべく上司のそばに行って話すこと。朝の挨拶やちょっとした報告なども、席の近くに行って話しかけましょう。
三つ目は、「文句を言える相手」になることです。上司から「この前のあの仕事は、あまり良くなかったな」などと言われたら、委縮せず真剣に受け止める姿勢を見せましょう。叱られることは、悪いことではないのです。むしろ、「打てば響く」部下だと印象づけられれば、「なんでも言える部下」に変わる可能性が高いのです。
話し方によって評価が変わる場面は、雑談以外にもあります。以下に場面別の具体的なノウハウをまとめましたので、参考にしてみてください。
更新:11月21日 00:05