2014年11月05日 公開
2023年01月11日 更新
管理職を目指す人にアドバイスしたいのは、固定観念を持たないようにすることです。同じ場所で長く仕事をしていると、考え方が次第に凝り固まってきます。これがいちばんの問題だと思います。それゆえに、上司は誰から見ても堅く見えるし、古く見えてしまう。新入社員よりも頭の柔らかいマネージャーはなかなかいません。だからこそ、上司になる人は、できるだけ固定観念にとらわれず、新しい発想に対してはいつも柔軟に、また自分自身も柔軟に発想できることが大切だと思います。
固定観念にとらわれているかどうかは、自分では気づくことが難しいものです。柔軟に思考するためには、つねに「何かを変えよう」と意識しながら仕事をすることが効果的です。
私たちはつい、うまくいっていることは現状維持を好みがちです。そうではなく、「何かを変えなくてはいけない」という危機感をつねに持つことで、固定観念を捨てられるのではないかと思います。
やめるものや、変えていくものを考えるのはもちろん、それをスタッフよりも早く気づける上司でいたいものです。
■星野佳路(ほしの・よしはる)星野リゾート代表
1960年、長野県生まれ。慶應義塾f大学経済学部卒業、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。日本航空開発(現・JALホテルズ)に入社。シカゴにて2年間新ホテルの開発業務に携わる。1989年に帰国後、家業である〔株〕星野温泉に副社長として入社するも、6カ月で退職。シティーバンクに転職し、リゾート企業の債権回収業務に携わったのち、1991年、ふたたび〔株〕星野温泉(現・星野リゾート)に入社、代表取締役社長に就任。
<掲載誌紹介>
2014年11月号
おかげさまで『THE21』は今号で30周年を迎えることになりました。これもご愛読いただいている皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
さて、その記念号である今月号は、原点に返って「習慣」をテーマにしています。
今、活躍している著名ビジネスパーソンの方は、若い頃からどんな習慣を大事にして、今に至っているのか。お読みいただき、「あ、これはいいかも」というものがあれば、ぜひご自身の習慣にも取り入れていただければと思います。
更新:11月22日 00:05