
吉本新喜劇に所属する大塚澪氏が13日、自身初の著書『ゾンビメンタル どんなにへコんでもすぐに復活する人の思考法』(東洋経済新報社)の取材会に登場した。同取材会には、2022年まで新喜劇の座長を務めた大先輩・小籔千豊も出席。「吉本一怒られてきた芸人」を自称する大塚氏とともに、息の合った掛け合いを披露した。
ーー大塚澪氏の新刊、『ゾンビメンタル どんなにへコんでもすぐに復活する人の思考法』では、著者自身の約20年にわたる"怒られデータ”をもとにした不屈のメンタルの作り方が語られている。「怒られることを恐れ委縮してしまう人も多いのでは」と問われた小籔氏は、以下のように回答した。
【小籔】世の中にはブラック企業もあったり、わけのわからん上司も山ほどいて...。理不尽な八つ当たりで怒る人らの言うことは別に聞かなくていいと思うんです。でも、世の中はいい人ばかりじゃなくて、この先も同じような人に会う可能性もあるわけじゃないですか。
それなら、次同じようなタイプの人に怒られないように、わけわからんダメ出しでも一回直そうとしてみればいいんじゃないでしょうか。
こっちが悪くないにしても、「あ、こうやって思う奴もおんねんな。こいつのために直すんじゃない、次同じような変な奴が来た時のために直そう」と考える。相手を認めるんじゃなくても、自分の防御のために直せる部分を直していった方がいいのかなとは思ってます。
まあでも大塚ちゃんの方が僕より怒られてきてるし、怒られのプロフェッショナルですから、僕の言うことじゃなく、この本を読んで大塚ちゃんのテクニックを役立てる人がいてくれたらいいなと思います。
ーー大塚氏が「苦手なサザエを嫌々食べたら失礼だと指摘された」という叱られエピソードを披露する一幕があった際、「嫌いなもん別に食べんでいいし」とフォローをした小籔氏。自身を「わがままな唯我独尊野郎」と表現し、人からダメ出しされたことは全く聞かないという小籔氏だが、心に響いた先輩からの言葉について語った。
【小籔】若手時代、声が小さいと指摘されることが多くて。漫才師の方とかによく叱られてたんですけど最初は「はぁ?」って思ってたんです。「ウケてるやんけ。声大きくてスベってるやつ叱れよ。まずそっち先ちゃうの?なんで俺を怒るねん」って。
ただある時、大先輩の内場(勝則)さんが「俺、声大きくせなあかんって言われたことあんねん」って突然言ってきて。「一番前の席の人と同じように、2階の奥の席の人にも届けなあかん。5年に1回大阪まで来てくれた人が、あんま聞こえんかったではかわいそうやって言われたんや」と。
その言葉はなぜかスッと自分の心の中に入ってきて。それ以来声を大きくしようと意識したら、何年か後に「お前、新喜劇で一番声大きいからな」と言ってもらえるようになりました。
その時は心の中で内場さんに「こんなこと言われるようになりました。ありがとうございます」とお礼を言いましたね。
優しく芯をついたダメ出しっていうのはやっぱり刺さるし、改善しようと思えるんだなという体験でしたね。
更新:05月19日 00:05