THE21 » キャリア » 膨大なラインナップから厳選! ツナグ図書館が「今、読んでほしい」ビジネス新書4選

膨大なラインナップから厳選! ツナグ図書館が「今、読んでほしい」ビジネス新書4選

ツナグ図書館

PHPビジネス新書のおすすめ本

「ツナグ図書館」は、本のレビューをXやnoteといったSNS上に投稿する書評チーム。最近その投稿をきっかけに相次いでベストセラーが生まれており、出版業界内でも注目を集めている。

本稿では、今年の4月で立ち上げから20周年を迎えたPHPビジネス新書に寄せて、メンバーそれぞれが選んだ「おすすめの一冊」をご紹介する。

 

この一冊を読み通すことができれば、他の本もスラスラ読めるはず

具体⇔抽象トレーニング

くもりちゃんさんの推薦本:細谷功著『具体⇔抽象トレーニング』

【くもりちゃん】私は細谷功さんの『具体⇔抽象トレーニング』を、どうしても皆さんにご紹介したかったんです。

なぜこの本なのかというと、やはり「具体と抽象」という考え方が根底にないと、他のどんな本を読んだとしても、内容がどこかぼやっとしたままになってしまうと思うんです。

もちろん、少し難しく感じる部分もあるかもしれません。でも逆に考えると、この一冊を読み通すことができれば、他の本もスラスラ読んでいける自信がつくはずです。

頭のいい人なら当たり前にできている「具体と抽象を行き来する技術」。これをぜひ皆さんと一緒に身につけて、読書の質を根本から変えていけたらと思っています。

 

組織の中でやる気の起きない人、チームの熱量を上げたい人に

明治製菓カカオ事業部 逆境からの下剋上

のーまるさんの推薦本:山本実之著『明治製菓カカオ事業部 逆境からの下剋上』

【のーまる】この本の内容は、ある意味で今の時代の流れとは逆行しているのかもしれません。最近はSNSなどを見ていても、会社員としてバリバリ働くことや、愛社精神を持つことに対して、どこか冷めていたり、否定的に見たりする風潮があると感じています。

ですが、この本は組織の中で熱量を持って仕事に取り組む姿を描いています。チームでしか成し遂げられないことに情熱を注ぐ素晴らしさや、人生におけるやりがいを再確認させてくれる一冊です。

私はキャリアコンサルタントの勉強をしていた際、仕事と人生を切り分けて考えるべきではないと感じていました。仕事も人生の大切な一部ですから、熱意を持って取り組めた方が絶対に毎日は楽しくなります。本書からは、そうした「働くことの楽しさ」を教えてもらいました。

また、最初から「できる人」と「できない人」が分かれているわけではなく、環境や言葉がけ次第で人は変われるのだということも大きな学びでした。組織で働いていて、なかなかやる気が起きない方や、チームの熱量を上げたいマネジメント層の方に、ぜひ読んでいただきたいです。

 

アイデアを考える仕事に役立つ

数学的思考トレーニング

なかじさんの推薦本:深沢真太郎著『数学的思考トレーニング』

【なかじ】私は『数学的思考トレーニング』を推薦いたします。物事の構造を捉えることが苦手だと感じている方に特に刺さる内容だと思っています。

今は、自分なりの判断軸を持っていないと選択が難しい時代になっています。AIの発達で情報収集は簡単になりましたが、これからは自分の軸で判断できる人こそが前に進んでいけるはずです。ですから、まずはそうした自分軸を求めている方に読んでいただきたいです。

また、新しい事業企画など、アイデアを考える仕事をしている方にとっても、この本は大きな力になります。企画をゼロから生み出さなければならないという思い込みがあるかもしれませんが、この本で学べる思考法を使えば、知識や自分の体験を掛け合わせることで新しい答えを出していくことができます。まさに、自ら答えを出さなければならない世界で生きていく方法を学べる一冊です。

私は普段、営業資料やデザインを作る仕事をしていますが、表現に関わる方やクリエイターさんにこそ、この数学的思考を取り入れてほしいと感じています。一見するとビジネスパーソン向けの本に見えるかもしれませんが、クリエイターが数学的な目線を持つことで、思考の引っかかりが取れて視界が開けるはずです。

 

クリティカルシンキングを意外な角度で解説してくれる

クリティカルシンキング入門

ぶっくまさんの推薦本:吉澤準特著『クリティカルシンキング入門』

【ぶっくま】私が選んだのは、吉澤準特さんの『クリティカルシンキング入門』です。

クリティカルシンキングと聞くと、物事の本質を捉えて問題解決をするための難しい思考法、というイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが、この本が他の本と決定的に違うのは、とにかく事例が面白すぎるところなんです。

例えば冒頭の序章には、あるプログラマーの夫の笑い話が出てきます。妻が夫に「牛乳を1個買ってきて。卵があったら10個お願い」と頼んだところ、夫は牛乳を10個買って帰ってきました。驚く妻に夫は「だって卵があったから」と答えるんです。こうしたネタのような話を入り口に、「前提条件が正しければ、論理的にはこの結果も正しくなる」ということを鮮やかに説明しています。事例の持ってくるセンスが、本当に天才的だなと感じました。

クリティカルシンキングなどの思考系の本は、ビジネスに寄りすぎた事例だと取っつきにくいこともありますよね。でもこの本は、こうした身近な話や、桃太郎が鬼退治に行くまでの思考過程を題材にするなど、想像もしなかった角度から解説してくれます。こうした工夫があるからこそ、構えずに読み進められますし、内容がすんなりと頭に入ってきます。

 

プロフィール

くもりちゃん

「ツナグ図書館」メンバー

新卒から専門職として働くかたわら、SNSでは読書や習慣化、日々の生活を豊かにするTipsなど、上品で聡明になりたい同世代女性に向けて発信。現在は本業とSNS発信に加え、ライフコーチとしてのサービスも提供している。

のーまる

「ツナグ図書館」メンバー

国家資格キャリアコンサルタント。うつ病を発症し短期離職を繰り返すも、読書と発信で人生が好転。現在は経営者のX運用顧問などを手がける㈱DILにて勤務するかたわら、一歩を踏み出すための本や思考法について発信している。

なかじ

「ツナグ図書館」メンバー

㈱ASTRA 取締役。元鉄道運転士。5年前より個人でSNS運用を始め、インフルエンサー・経営者・著者のデザインを100件以上制作。SNSから新しいベストセラーを生み出す活動「SNS推し本大賞」のリーダーも務めている。

ぶっくま

「ツナグ図書館」館長

本をつなぐ㈱代表取締役。2024年に『「知る」を最大化する本の使い方』(翔泳社)を出版し、2025年に起業。「本をつなぐプロジェクト」を立ち上げ、SNS時代の「本の出会い方/読み方/つなげ方」を探究している。SNS総フォロワー17万人。

THE21の詳細情報