2024年03月06日 公開
2024年07月23日 更新
大阪・関西万博が来年に迫り、活況を呈している大阪。大阪駅周辺の再開発エリア「グラングリーン大阪(うめきた2期)」の一部先行オープン予定もあり、大阪市内の人口は増加する一方だ。
そんないま大注目の「大阪」の投資先としての魅力を、(株)リンクスの毛利英昭社長にうかがった。(取材・構成:林加愛、写真撮影:小西咲乃)
【毛利英昭(もうり・ひであき)】
(株)リンクス代表取締役。ファイナンシャルプランナー。1972年福岡県生まれ、京都府育ち。立命館大学経済学部卒業後、金融業界、大手マンションディベロッパーを経て、2009年に独立。FP の立場から不動産投資セミナーや個別相談会を行ない、手がける物件は大阪市内中心部のワンルームマンションに特化。管理する物件の入居率は99%以上を維持し、購入物件の紹介・リピート率は8割を超える。
――(株)リンクスは、大阪市中心部で投資用マンション事業を展開されています。一般的には、「不動産投資と言えば東京」というイメージがありますが。
【毛利】確かにそうですね。東京のみに注目し、大阪の可能性を見過ごされる方がまだまだ多いのは、もったいない話です。そもそも不動産投資に限らず、大阪は「誤解されている街」だと、私は常々感じます。
――誤解、ですか?
【毛利】大阪は派手で面白くて、でも少々ガラが悪い街、というイメージがありませんか?
――言われてみれば.....。
【毛利】実際の大阪は、もっと多面的な魅力を備えた街です。にぎやかで庶民的なエリアだけでなく、高級感のある洗練されたエリアあり、歴史や格式を感じさせるエリアあり。そして今後は、新しい顔も加わります。
――さらなる変貌を遂げるのですか?
【毛利】例えばメインストリートの御堂筋では、歩道の幅を拡張させる工事が進行中です。御堂筋を「東洋のシャンゼリゼ通り」にして、国内外からやってくる方々がこれまで以上に楽しめるように、というプランです。
――観光都市としての価値が一段と高まりそうですね。
【毛利】「住む街」としての魅力も増しています。JR大阪駅北側の再開発プロジェクト「うめきた2期」では、今年9月より「先行まちびらき」として4万5000㎡の公園の一部、および賃貸棟の一部が開業します。
ちなみに昨年、同地区に建設中のタワーマンションの一室に25億円の値がつきました。大阪のタワーマンションの過去最高値が10億8000万円でしたから、一気に2.5倍。それでも、抽選倍率が数倍だったとか。
――誤解している人がいる一方、「知っている人」の間では人気急上昇中ですね。
【毛利】はい。大阪の価値の高まりを示す最大の指標は、人口です。市内24区中23区で人口が増加しており、とりわけ中心部の6区(中央区、浪速区、北区、西区、天王寺区、福島区)の伸びは顕著です。このエリアの小学校がマンモス化し、校舎を建て増しするケースも出ています。
――少子化時代とは思えないですね。この流れは、25年の万博後も続くでしょうか。
【毛利】確実に続きます。27年には「うめきた2期」がフルオープン、そして30年にはIR(カジノを含む統合型リゾート)の開業も控えています。その運営に際して新たに9~10万人の雇用が生まれますから、居住者はさらに増えるでしょう。
――リンクスの主軸である「中古ワンルームマンション」に住む人も増えますね。
【毛利】そうです。オーナーの方々にとっての最大の不安材料、「空室リスク」はほぼゼロ。当社が取り扱う物件の入居率も、常時99%を超えています。
――東京と同じく、手堅い投資になりそうです。
【毛利】東京「以上に」魅力的な点も。それは、安く買えることです。価値が上がっているとはいえ、東京に比べれば廉価です。東京で3000万円の物件が、大阪なら1000万円~1700万円程度で買えます。
――およそ半額! ハードルが低いですね。
【毛利】さらにもう一つの利点が、大阪が「コンパクトな街」であること。主要な観光スポットが徒歩、もしくは自転車で回れる範囲に収まり、居住用として人気を集めるエリアも集中しています。したがって、物件選びの際も狙いを定めやすいのです。
――コンパクトな街で人口急増、新築タワマンは人気沸騰となると......中古ワンルームも遠からず、争奪戦になるのでは。
【毛利】実は、すでにその傾向が強まっています。中古物件も、この活況下で手放す方は少数、買いたい方は多数と、供給が追いつかない状況です。
――とすると、今からではもう買えないのでは?
【毛利】いいえ、売却がゼロというわけではありません。「まとまった現金が必要になった」などの理由で手放される方も一定数いらっしゃいますから、決して手遅れではありません。
――これから購入を検討する人に、ぜひアドバイスを。
【毛利】昨今の物件価格の上昇で、二の足を踏む方は多いと思います。しかし一方でローンの金利も安くなっていますから、収支にはさほど影響はありません。今のうちなら、ご負担なくご購入いただけます。
――争奪戦が今後さらに激化するという意味でも、今のうちですね。
【毛利】そうですね。「選びたい放題」ではなくなってきていますから、少しでも興味を持たれたら、すぐに情報収集をスタートさせるのがおすすめです。
――限られた選択肢の中で、ベストな物件を選ぶコツは?
【毛利】「中心6区」の供給が減った影響で、近郊の市外・府外の物件にも注目が集まりつつあります。しかし外側に行けばいくほど、新築時は人気があっても、2回転目以降=中古になると、入居者が決まりづらくなりがちです。
今後も人気が落ちないのは、やはり中心部。外側よりは価格が高くとも、中心部の物件を選ぶことが、成功の決め手となるでしょう。
――大阪を拠点にする不動産会社の中で、リンクスならではの強みは何でしょう。
【毛利】「安心感」を提供する会社であると自負しています。私たちは細やかなコミュニケーションで、大きな買い物をされるお客様の不安を取り除きます。購入前だけではなく、購入後も「きちんと黒字になるだろうか」などの疑問やご相談に答え、信頼していただいています。
――購入後の物件管理に関しても、細やかにフォローを?
【毛利】はい。管理物件のメンテナンスやクレーム、あらゆる事態に素早く対応します。当社の物件はほぼすべて中心6区内にあり、当社から自転車で回れます。つまり、目が届きやすいのです。
逆に言うと、手厚くフォローできないエリアの物件は取り扱いません。事業をあえて拡大せず、目の届く範囲でサービスを行なっていくのが当社の方針です。
――毛利社長はYouTubeチャンネルでも、中古ワンルームマンション投資についての情報を発信されていますね。
【毛利】有難いことに、コメント欄に届く声もほとんどが肯定的です。当社の評判に問題があれば、こうはなりません。その意味で、YouTube発信もご安心いただける材料の一つと言えますね。
不動産投資は、何を買うかよりも誰から買うかが大事です。当社で物件を買っていただくからには、絶対に損はさせないように管理会社としても全力でサポートします。ぜひ多くの方に大阪の魅力を知っていただき、チャンスをつかんでいただきたいですね。
更新:10月14日 00:05