資産構築コンサルタントの戸塚真由子さんは、「ギャンブル性の投資では、お金持ちにはなれない。"本物の大富豪"が行っている習慣や思考法を真似することこそが、お金持ちになるための近道」だと言います。
大富豪たちは、ギャンブル要素の強い投資は決してしないし、お小遣いにしかならない少額投資もしない。彼らの世界には、一般人が全く知らない「投資の常識」があるのだとか。
戸塚さん自らも、高年収を稼いでいた会社員生活をバッサリと捨て、裸一貫で「投資の世界」を志したひとり。世界中の大富豪やVIPに教えてもらった「本物のお金持ちになる極意」をまとめたベストセラー『1年で億り人になる』より、「投資で成功する方法」をご紹介します。
※本稿は、戸塚真由子著『1年で億り人になる』(サンマーク出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
投資家になることを躊躇する人がいます。そういう方の言うことをよく聞いてみると、こうです。
汗水たらして労働しないと社会に貢献できないのではないか。
人として世の中の役に立てていないのではないか。
私がコンサルをしている顧客の方々からでさえ、そんなお声をたまにいただきます。
断言します、投資することは社会貢献になり得ると。私が「ケタ違いの資産家」に教えてもらった投資方法には、投資をする「ブツ(物)」が必ずあります。
それを「現物投資」と言います。ですから、投資したお金は誰かの賃金となり、「ブツ」は誰かに利用されているわけです。
たとえば、私の投資の師匠、オリバー氏がカンボジアで行っている農業投資は、約2100人の雇用を生み出していますし、無農薬の食物を作ること自体が、現地では相当な社会貢献になっています。
カンボジアをはじめ、東南アジアなどの発展途上地域でボランティアに従事する仕事もありますが、「投資こそ、レバレッジが効いた効率的な貢献になるのではないか」と思います。
大きなお金を投資することにより、お金が自分のかわりにボランティアしてくれていて、自分一人でボランティアするよりも大きな社会貢献になるのです。
投資を虚業だと勘違いしている人は、おそらく株式投資やFX取引といったものをイメージしているのでしょう。たしかに、それらはギャンブル性が高く、99人の敗者と1人の勝者が生まれるゼロサムゲームです。虚業とも呼んでもいいでしょう。
一方で、私が生徒さんたちにお伝えしている「現物投資」は、誰もがウィンウィンになれる投資であり、先述の投資とは根本的に異なります。そのような知識がない人は、投資家としては、まだまだ発展途上のレベルといえます。
現物投資の例を、いくつかお教えしましょう。
農業投資のジャンルでは、最近、海外でのオーガニック農園が人気です。発展途上国の一部では、西洋文化が入っておらず、一度も農薬を使ったことがない農地がまれに存在します。
知人の投資家ゴードンは、そこに目をつけました。彼は当時を思い出して、こう語ってくれました。
「とんでもない国で、行くだけで大変だった。空港に降り立った途端、ぷ~んと生ゴミのような臭いが充満していて、そこら一帯、動物や昆虫の糞やハエだらけ。定期バスも永遠に来る気配はない。道は整備されていないため、歩いていたら、膝まで虫に刺されてしまい、大変な思いをした」
聞いているだけで、体がかゆくなってきそうでした。ただ、優秀な投資家ほど、他の人は遠いとか危ないとか理由をつけて行かない辺鄙な場所でも、訪れるのだそうです。むしろ、誰も行かない場所だからこそ、彼らは行く価値があると信じて、行動するのです。
ゴードンは続けて、投資の本質を語りました。
「しかし、まだ他の人が価値に気付かず、投資もしたがらないものに価値を見出すこと。そして、腹を決めたら迷わず投資するのが、成功する秘訣なのだ。世の中には、失敗するのが怖いという人が多いだろう。だからこそ、誰も行かない場所で、誰もやらない投資をした人が成功するのだ」
投資の世界には、人とは違うことをやる人が最大リターンを得るという不文律があります。
失敗するのは誰でも怖いものです。けれど、きちんと考えて、怖さを乗り越えられる人が成功を掴みます。あなたは「怖さ」と、どう付き合っていきますか?
更新:11月21日 00:05