借入をしてレバレッジを効かせ、インカムゲイン(配当)を得る。
このシンプルなスキームを実現できる人こそが、本物の投資家です。実際、ケタ違いのお金持ちのほとんどは、こちらのタイプです。
配当、つまりインカムゲインで毎月の固定費は賄えている。個人投資家でなくても、たとえば銀行を持っている大手企業はだいたいこのタイプです。不景気になっても高収益を叩き出せるのは、毎月の固定費を賄えるだけの、事業とは別の投資の配当があるケースが多いからです。
私の仲が良い「暇人」の話をさせてください。
ある鉄鋼所を経営している40代の男性社長はいつも暇そうです。いつ会っても、「今日はゴルフだ」とか、「仕事は朝の1時間で終えて、午後はずっと遊ぶ」などと言っています。
社長室にはたくさんのゴルフのトロフィーが飾られていて、それについて聞くと延々と話しますが、ほとんど仕事の話にはなりません。
「一体どんなふうに稼いでいるのだろう?」と思い、収入源について聞いてみたことがあります。
すると、「インカムゲイン」タイプそのものだったのです。
「ああ、仕事は配当の範囲内でやっているだけで、主な収入源は投資からの収入なのです。会社を運営するための固定費も、ある程度、配当のなかで賄まかなえている。ですから、私の仕事は"余計な仕事"をして従業員を困らせないこと、なんですよ」と冗談交じりに話してくれました。
その社長は、たくさんの不動産を所有する大地主で、家賃や駐車場収入がどんどん入ってくるのだそうです。
いつも暇そうな人に見えても、その素顔は「本物の投資家」だったのです。彼のようなタイプこそが、本物のFIREを体現している「大富豪マインド」と言えます。実際に私は、世界中の大富豪たちと交流してきて、このようなエピソードを何百と見てきたのです。
さて、皆さんはどのタイプを目指したいでしょうか?
私のお伝えしたいことは、当然もうおわかりですね。本物のお金持ちになりたければ、「インカムゲイン」タイプを目指すこと。
じつは正解は、その一択だけなのです。
【戸塚真由子(とつか・まゆこ)】
資産構築コンサルタント。超倹約家の家庭で育った反動で、「お金持ちになる」が小さい時からの夢になる。公務員として勤務した後、民間に転職し、月収800万円を稼ぐ凄腕営業となる。しかし「高収入=お金持ち」ではないことに気付き方針転換。婚活もかねて世界38カ国を行き来し、アメリカ、ドバイ、スイス、アブダビ、モロッコ、モナコ、フランス、イタリア、台湾などで活躍する世界中の大富豪やVIPとの太いパイプを作る。資産家と3回結婚するも、それぞれ離婚を経てバツ3に。ある時、現在の投資の師匠に出会い、資産・収入ゼロからたった3カ月でFIRE達成、4カ月で資産1億円になる。その教えを広めて「1人でも多くのFIREを達成」させるべく資産構築のコンサルティングを行う。
指導した生徒の74%以上を、資産ゼロや3000万円以上のカードローン地獄といった状況から生還させる。口コミで話題となり、海外からの受講者も多数。現在は1年以上のキャンセル待ちに。2022年末に発売された、著書『1年で億り人になる』(サンマーク出版)がわずか4カ月で7万部を突破、2023年注目のベストセラーとなっている。
更新:11月22日 00:05